こんにちは
日々疲れてます…
仕事を辞めたい気持ちと、続けていればいい事あるかなという気持ちが混ざって、今精神的に参ってます
頑張りたいという気持ちはあるけど、体がついていかない〜
太って疲れやすくなってるのもいけないんだなぁ…
まだ根を上げる訳にはいかないのでがんばります。
さて、この空〜24話です。
花絵が少しずつ悠真を意識していきそうな雰囲気。
どうなるかな?
書いてみないと私にもわかりません
ではでは、行ってみよ〜
「はぁ…」
ため息が出る。
悠真が、悠真のくせに、カッコいい事するからさぁ…
なんか、チョーシ狂っちゃうじゃん。
陸先輩に迫られた時、マジでイヤだった。
こんなヤツに触られたくないって思って、その後悠真に抱きついた時はそんな風に思わなかった。
それって、幼馴染だから?
昔から知ってる相手だからなのかな…
帰り道に手を繋いだのも全然ヤじゃなかったし、むしろ安心したよなぁ。
なんだろ、ちょっと話聞いてもらいたいな…
今日は土曜日。
学校はないし、凛や美緒に会えないかな…
「ちょっと今日話したいんだけど、ふたりとも暇してる?デートだったりする〜?」
思い立ってふたりにLINEしてみた。
そしたら凛からすぐに返信が来た。
「暇してるよ〜♪
デートなんてまだまだできないって。
どっかで待ち合わせしよ?
美緒はどう?」
凛からの返信を読んでる間に、美緒からも反応があった。
「暇だよ〜💦
花絵の話も気になるし、騒ぎた〜い‼︎
カラオケでも行かない?」
カラオケ‼︎いいじゃん。
「いいね、行こ行こ」
そう返信すると、凛も「決定〜」
と返信してきた。
いいねいいね、ふたりのこういうノリ、大好き。
私たちは駅前のカラオケ店に集合した。
部屋に入ると、私はふたりに昨日の部活の後の話をした。
「はぁ⁈
陸先輩ってあの地味な人でしょ?ナナ先輩の彼氏の。
花絵と二股かけようとしたって事⁈
マジでムカつく‼︎
今すぐそいつ連れて来てよ、ぶん殴ってやるから‼︎」
「ちょっ、凛⁈ 落ち着いて…
でも、私も陸先輩にはムカつく。
それで、悠真が助けてくれたの?
それはよかったけど…
怖かったよね…」
「うん…
まあ、過ぎたコトだし陸先輩の事はいいよ。
たださあ…
私、悠真のこと気になってるのかな…
昨日からおかしいんだよね、陸先輩に触られるのはめっっちゃイヤだったのに、その後さぁ…
っ…」
言いかけて、急に恥ずかしくなって口を噤んだ。
何コレ。
めっちゃ照れるんですけどぉぉぉぉぉぉ〜‼︎
思わず掌で顔を覆う私を見て、凛が黙ってるワケない。
「ちょっとぉぉぉ、
「その後」の続きは⁈悠真になんかされたの⁈
アイツ、傷心の花絵につけ込んで手ぇ出したって事?
花絵、恥ずかしがってないで話して‼︎
場合によっては悠真ボコるから‼︎」
「凛…落ち着いて。
さすがにボコるのは…
花絵、話せる範囲でいいから話してくれる?」
「う、ん…
あのね、その時怖くて悠真に抱きついた感じになったんだけど、それは安心したって言うか…
全然ヘーキだったし、悠真のくせにカッコよく見えたりしてさ。
これって悠真のこと好きってコトなのかなってさ…思って…
単に怖かった後に安心しただけなのかも知れないじゃん⁈
自分の気持ちがわかんなくて、ふたりに話聞いてもらいたかったんだよね…」
そこまで話すと、凛が納得したように話し出した。
「なるほどねぇ。
まあ、これが恋心か違うのかなんて、花絵じゃなきゃわかんないかもだけど、私は恋だと思うな。
恋ってさ、急に気づく時もあれば、少しずつ「あ〜これ恋かも〜」ってジワジワ来るパターンもあるしね、今までずっと一緒に居た悠真にそんな感情湧かないって思う気持ちはわかるけどさ、好きって気持ちってめちゃくちゃ素敵なものだよ。
ちょっと踏み出してみてもいんじゃない?」
「そっかぁ。
この気持ちが恋だといいなって気になってきた。
悠真が相手かよ⁈って思うけどね〜」
そんな私に、美緒が神妙な顔で言った。
「悠真、いつもすごく優しい目で花絵を見てるよ。
きっと悠真がその気持ちを知ったらきっと嬉しいと思う。
いつも花絵が変な人に絡まれないように守ってるって言ってたよ。
…だから今回の事は花絵も怖かったと思うけど、悠真は守れなくて落ち込んでると思う…
もし花絵の気持ちが固まったら、悠真に伝えてあげて。きっと喜ぶよ」
「え…
守ってるって…
知らなかったんだけど。
アイツが私にいつも張りついてたのってそういうことだったの?
待って⁈
私、悠真のコト邪魔だなって思ってた事もあったんだよ…
どうしよう、無神経に傷つけてたかもしれない…」
いつもふざけてた悠真。
ヘラヘラしてるだけのヤツじゃないってわかってたつもりだったけど…
私を守るために進学校に行かなかった?
運動も得意なのに部活も入らなかった?
あいつだってモテるのに、告白全部断ってたのって…
私のためだったってこと…?
急に色んな情報が入ってきて頭がパンクしそう。
悠真が私のためにしてきた事を思うと、めまいがする。
「ちょっと花絵…大丈夫⁈
そんなにショックだった?
悠真が花絵のために色々犠牲にしてきたって思ってるんだったら、それは違うって。
それは私達が保証する。
だって、悠真は花絵といる時が1番幸せそうだもん。
悠真は自分が1番したい事を選んだんだって。」
凛が力強く言い切ると、美緒もそれに続く。
「そうだよ。
悠真ね、直哉達にはよく本音を話してたみたい。
花絵を守れるのは自分だけだって。
そんな時の悠真はすごくカッコよかったって言ってたよ。
直哉は悠真を尊敬してるって言ってた。」
「そんな…
どうしたらいいんだろ。
そんな話聞いちゃったら、申し訳なく思っちゃうよ。
もう、好きとかそんな気持ちも吹き飛ぶくらい…
どんな顔して悠真に会ったらいいかわかんないや…」
せっかく生まれた「好き」の感情が萎んでいく。
好きより申し訳ない方が勝っちゃって、この気持ちが恋に育たない気がするよ…
涙が溢れる。
すると、凛が私を抱きしめてこう言った。
「ナニ言ってんの⁈
悠真にとって1番嬉しいのは、花絵が悠真を好きだって思ってくれるって事じゃんか‼︎
そんな風に思わなくていいんだって。
悠真が好きだからずっと一緒に居てって言うだけで、悠真がどれだけ幸せになれるかわかってる⁈
まだ自分の気持ちに自信が持てないんだったら言わなくていい。
だけど、悠真は花絵に申し訳ないなんて思って欲しくない事だけは覚えておいて。」
抱きしめてくれたその腕は力強くて、凛の思いの強さを感じた。
美緒も凛ごと私を抱きしめる。
「そうだよ…
私たちも悠真の気持ちが届くようにとは願ってたけど、肝心なのは花絵の気持ちなんだから。
素直な想いを悠真に伝えるだけでもいいんじゃないかな。
守ってくれてて嬉しい、ありがとうって言うだけでも悠真は嬉しいと、思う。」
そっか、ふたりとも悠真のこと知ってたけど私に言わなかったのは、私の気持ちを大事にしててくれたからなんだ。
こうやって、悠真に対して好き以外の感情を抱かないように言わないでいてくれてたんだね…
「うっ…
りん…みおぉ…
あり、がとおおおおお〜」
涙が止まらない。
私の周りはあったかい人ばっかりだ。
私がまだまだ未熟なばっかりに、色んな人に心配や迷惑をかけてたのかもしれないのに、みんな優しい…
私も、変わらなきゃ。
いつまでも子供みたいな事言ってらんないよね。
私たちはしばらく抱き合って、涙が引っこむまでそのままでいた。
「…カラオケに来たのに、全然歌ってないじゃんね。
歌おう?
今日は目一杯騒いじゃおう♪」
やっと落ち着いた私がそう言うと、凛が答える。
「おっけ〜い♪
私、新曲覚えてきたんだよねぇ〜」
「あっ、私も。
歌と一緒にダンスも少し覚えたんだよ。
花絵には負けるけど…」
「イヤイヤイヤイヤ、美緒。
あんた踊れてないから‼︎
ズレてるし左右逆だったりヘンテコだから」
「えぇぇぇ⁈ズレてる?そんな事ないもん…」
「じゃあ踊ってみ?私も一緒に踊るからさぁ。
絶対逆になってるし、テンポもズレてんのよ」
「はいは〜い、
曲入れるからねぇ、みんなで踊ろ?」
「っしゃ〜、花絵には負けない‼︎」
「私こそ凛には負けな〜い」
「えっ…私は?」
「美緒は論外だわ〜」
「ひっど〜い!」
みんな騒ぎながら、歌って踊って騒ぎまくった。
いっぱい笑って飲んで食べて、時間はあっという間に過ぎていった。
こういう時間ってすごく大事だ。
心もお腹も満たされた私たちは、お店の前で別れた。
別れ際、凛がこう言った。
「まだ悠真への気持ち、わかんない?」
「えっと…
もうしっかりわかったよ。
でも、まだ凛たちには言わな〜い」
すると、凛がすかさずツッコむ。
「えぇぇぇぇ⁈なんでやねん‼︎
ウチらに隠し事〜?」
「えへへ〜
まず悠真に話すよ。
凛と美緒にはそのあとね。」
「え〜」
「悠真に話すんだね。
どんな想いを話すのか予想がつくけど、頑張って‼︎」
「うん。ありがと美緒。
じゃね〜、ふたりともありがと〜」
「また月曜日にね〜」
「話聞かせてよね〜」
見送るふたりに背を向けて、私は走り出した。
悠真に話そう。
今の正直な気持ちを…
以上です。
いやぁ…次回最終回でもいいくらいの超展開でした。
花絵編は次回最終回ですけどね
ここまで読んでくださってありがとうございました