こんにちは
急に暑くなったりして、体調も崩しがちな今日この頃…
仕事では新しい事を教えてもらったりしていて、教わった通りできてるのかな?と心配になりつつ、遠くから笑い声が聞こえてきて、もしかして私のやり方が違ってて笑われてるのかな…と不安な日々を送っております
仕事やだなぁ。
どうにも自分に合ってる仕事と巡り会えないでおります。
弱音吐いても仕方ないんですけどね。
さてさて、この空〜21話です。
花絵はわかりやすい素直な子なので、書きやすいイメージですが、いかんせん恋がまだわかっていない子でして…
どうやってお話を進めていこうか考え中です
では、行ってみよ〜
「う… 朝…?」
アラームが鳴る数分前に目が覚めた。
なんかいい夢見てたかも。
心がほっこりあったかい感じがして、今日も元気に過ごせそう。
昨夜遅い時間に凛からLINEが来た。
私が知らないうちに、幸太とイイ感じになったって言うんだからヒドいよね。
何それ⁈
美緒も凛も彼氏持ちになっちゃってさ、私だけ仲間はずれじゃん。
ああもう、あの4人でダブルデートとかするのかな。
そんなの寂しすぎるぅぅぅ〜
もしそうなっても絶対絶対、私も連れてってもらうから‼︎
それから、凛にもどうやって幸太とくっついたか聞いてやるんだから‼︎
制服に着替えて髪を巻きながら、そんな事を考えていた。
支度ができて家を出ると、聞き慣れた声がした。
「は〜なちゃんっ♪おはよ〜」
声がした方を見なくてもわかる。
悠真だ。
「はいはい、おはよ。
悠真はいつも元気だねぇ…」
「もっちろん‼︎
花絵に会えるの嬉しいからさぁ…
オレ幸せっ✨」
「ハイハイ、溜めて言わなくていいって。
学校行くよぉ〜」
放っておくと、立ち止まっていつまででも話してるから、私は悠真の背中を押して歩き出した。
このヘラヘラしたのは悠真で、お向かいの家に住んでる幼馴染。
小さい頃から私にくっついて離れない。
昔から私が好きだ好きだって言ってくるけど、私の一体どこを好きなのか、全然わかんない。
確かに顔は可愛いとは思う。
一応努力もしてる。
食事も控えめにしたり、運動やストレッチや肌や髪のケアも念入りにしてる方だと思う。
だけど、それって自分がやりたいからやってるだけで、誰かに好かれたいとか、そういった理由があるワケじゃなくって…
なんだろ、理想の私ってのに近づきたくてやってるんだよねぇ…
結局、作り上げた“私像”が男子にウケてるのはわかるけど、悠真に関しては私のオフな顔も知ってるワケで、私が男だったら私のこと絶対好きとか思わないよな〜って思う。
ホントは高校だってもっとレベルの高いトコに行けたはずなのに、私に合わせちゃってさぁ…
好きって何?
私にはよくわかんないよ…
駅までの道を悠真と並んで歩きながら、凛と幸太の話をしてた。
「…ってなワケで、あのふたり付き合う事になったんだって〜
急展開すぎない⁈
私めっちゃ置いてけぼり食らってるよぉ」
「ああ〜
まあ、あのふたりはくっつくべきふたりだったからなぁ。
幸太がバイト先の子に告ったって聞いた時は皆違う違うってツッコんだよなぁ」
「そそ。
みんな違うだろ‼︎って言ってたよね」
「まあ、落ち着くトコに落ち着いたってコトで。
ねえねえ、はなちゃんもそろそろオレとさぁ…」
そう言いながら、私に近づいてくる悠真をど突きながら、私は走り出した。
「ちょっ、電車来ちゃうよっ
悠真がバカなことばっか言うから〜」
「うわ、ま、待ってよ〜 はなちゃ〜ん」
走りながら、恋とか愛ってのはまだわかんないけど、悠真とこうやってバカやってるのは楽しいなって考えていた。
電車に乗ると、美緒と直哉が仲良さそうに話してた。
ちょっとぉぉぉぉ、朝っぱらからイチャイチャ?
独り身(?)には眩しすぎると一瞬声をかけるのをためらったけど、ここは敢えてジャマしてやる〜って気持ちが働いた私は、直哉の背中をバチィィィっと叩きながら声をかけた。
「おっはよ〜、美緒、直哉。」
「ってぇぇ〜
花絵、痛てえ〜って」
思った以上に力が入ってたみたいで、直哉が痛そうな顔をする。
「ご〜めんって。
アタシの美緒を奪って幸せそうだったからぁ…
つい⁈」
「なっ、あたしのって…
お、俺のだし‼︎
って、何言わせてんだよ〜 も〜」
「ちょっと、直哉…」
「うっわ、直哉ノリツッコミしてるし。
しかも自爆…」
「わぁぁぁぁ、やめろって悠真マジで‼︎
恥ずかしっ‼︎」
「はいはい、お2人がお熱いのはわかったから。
それより聞いた〜?凛と幸太のコト。
急じゃない⁈
ナニナニナニ、どうしてそうなった?って感じなんだけど。」
「う、ん…
まあ、いいんじゃねえ?そういうもんだって。
多分…」
「あ、直哉なんか聞いてたな?
ズルい、教えろよ〜」
「イヤ、そんな聞いてないけど…
幸太が凛のこと好きだって気づいた事は聞いてたからさ、うまくいけばいいなって思ってたんだって」
「そうなんだ。
それなら良かったけど、みんな恋とか夢中になったら寂しいよ〜
私も恋したくなってきたじゃんか…」
なんだか私ばっかり仲間外れな気がして、すごく寂しくなった。
なんだよ。
つい最近まで私たち恋愛沙汰とは縁がなかったじゃん。
すると、美緒が私を抱きしめて言った。
「花絵… ごめん、寂しくさせて…
あのね、私は凛も花絵も大好きだよ‼︎
だから、今までと何も変わらないよ。
元気出して〜」
ぎゅううっと美緒の腕に力が入る。
美緒ってこういうトコ、好き。
自分では気がついてないみたいだけど、周りの空気を和ませる温かさがある。
美緒や凛を好きって思う気持ちと、恋愛の「好き」って違うのかな。
わかんないけど、こんな風にあったかい気持ちになるのかな。
まだまだ予想もつかないけど、もし私が誰かを「好き」になったら、みんなに報告できたらいいなぁ。
そう考えながら、私は美緒の腕の中で叫んだ。
「ありがと〜美緒。元気出たよぉ〜‼︎」
以上です。
周りがカップルになって戸惑う花絵。
自分だけ恋を知らない事に焦ってる感じですかね。
最後まで読んでくださった方、ありがとうございました