こんにちは
先日は筋肉祭りをご覧になって下さり、ありがとうございました。
お絵描きする機会も減りましたが楽しく描けたので、また腐要素の入ったコマ漫画等描くかも知れません。腐が苦手じゃない方は見てくださると嬉しいです
さて、この空〜18話です。
凛編書いてみて思ったけど、キャラの書き分けできてませんね
全部「私」だって思いました。
ダメダメです…
皆さんどうやって書いてるんだろう。
6人の書き分けができてないと思い知った私ですが、とにかく書き続けていこうと思います。
納得いくものにならないとしても、それはそれ。
完成して見えるものもあるかもと信じて突っ走ります。
良ければお付き合いください…
では、凛編3話です。
放課後になり、幸太はバイトだと行ってすぐに帰っていった。
そう言えば、お母さんと弟さんが別に暮らしてるって言ってたっけ。
もしかして幸太って家計を助けるためにバイトしてる?
普段元気でアホ明るいけど、そんな話聞いたことがなかったな…
花絵は部活だし、悠真は花絵の部活が終わるまで待ってるって言うから、私と美緒、直哉の3人で帰っていった。
「ご〜めんね〜直哉、私ってばオジャマ虫だよね〜?」
と、ちょっとからかい気味に直哉に言うと、顔を真っ赤にした直哉が声を荒げる。
「なっ…
オジャマって何だよ‼︎
いいんだよ、気ぃ使わなくってっ…」
「そ、そうだよ。
全然お邪魔じゃないからね⁈
むしろ、凛が居てくれた方が気持ちが楽で…」
「なんだよ美緒、
俺とふたりはダメって事?」
「えっ、違くて…
なんか緊張しちゃってさっ、うまく言えないんだけど、ね…」
「そっか、まあ俺も…
前みたいにうまく話せてない気がする。
凛が居てくれてありがたいわ。」
「あ〜ハイハイ、とにかくカップルなりたてで調子出ないってことね⁈
まあ、そう言うんだったら私に感謝してね〜✨」
「はは〜‼︎凛様‼︎感謝するでござる」
「ぷっ…直哉腰低すぎ〜」
「まあまあまあ、敬うが良い。
ってのは冗談で直哉に聞きたいんだけど、幸太ってバイトいっぱいしてるけど、あれって家庭の事情とかもあるの?
この間お父さんとふたりで暮らしてるって言ってたけど…」
悩んでても仕方ない。
幸太のことで知らないことがあるのは嫌だから、私は直球で直哉に聞いてみた。
中学からの付き合いだもんね、きっと私より詳しい。
「え、家庭の事情?
幸太の家って…離婚してたりって事?」
美緒もさすがに初耳だったみたい。
勝手に言いふらした感じになっちゃったけど、幸太も隠してる風じゃなかったし…いっか。
「そうみたい。
あんまそういう話題にならなかったみたいだから皆知らないって。
バイトして生活費を入れてるって事なのかなって思ったけど、どう?」
すると直哉も神妙な顔で答える。
「いや…
お父さんが働いてるし、生活は苦しくないはずだけど、早く自立したいとか、離れて暮らす弟の助けになればって貯金してるっぽい。
だからバイト入れてるんだと思う。
偉いよな…同い年とは思えないよな。」
「そうなんだ…
偉いね、知らなかったよ。
私なんて漫画買ったりするためにバイトしてるようなもんなのに…ね、凛。」
「…だね。
いつものアホキャラしか知らなかったかも…
アホなりに色々考えてるんだ。」
「アホキャラって‼︎
まあそうだけど、アイツ中学の頃はそんなに明るくなかったよ。
やっぱり親の離婚が原因なのか、周りに気を遣うようになったよ。
明るいのも、多分周りを安心させる為じゃないかって思う。」
「マジで?
そうなんだ…周りに目が届くヤツだとは思ったけど、それは知らなかったな…」
「だよね…スゴいね、カッコいいよ」
「あ〜美緒‼︎
やめてね、今頃幸太の良さに気づいても譲らないからね‼︎」
「え…
いやいや、いい人だなって思っただけだよ。
凛様の幸太、取らないよ〜」
そうしてみんなで笑いあって帰った。
幸太のいいところを改めて知った私は、急に幸太の顔が見たくなった。
バイト先のファミレスに行ってみようかな…
美緒を誘って幸太の働いてるファミレスに行く事にした。
ちょっとでも顔が見れるかも知れないしね。
ファミレスに入るとちょうど夕飯時って事もあって、少し混んでいた。
そんな中、注文を聞いたり料理を運んだりする幸太を見ることができた。
美緒が派手に手を振って知らせてくれたおかげで、幸太が私たちのテーブルに来てくれた。
「っだよ、恥ずかしいって‼︎
ふたりで来たの?注文は決まってんの?」
ちょっと照れながら早口で注文を聞く幸太が新鮮で、ちょっと嬉しくなる。
「へえ〜、制服サマになってるね。
いいじゃん。
えっと注文は〜
オムライス2つとドリンクバー2つ。」
「お?おう、了解。
少々お待ちくださいませ〜」
照れながら立ち去る後ろ姿を見送りながら、美緒が言う。
「ねえ、凛。
このあと幸太のバイトが終わるまで待っててあげたら?
私は先に帰るからさ、駅まで送ってもらえばいいよ。」
「えぇぇ⁈
やだよ、恥ずかしすぎるって〜」
そんなやり取りをしてると、料理を持って来てくれた女の子が声をかけてきた。
「お待たせ致しました。
…コータくんの友達なんだってね。
凛ちゃんってあなた?
めっちゃ美人だからそうかなぁって。
よく話は聞いてるよ〜」
そう話しかけられるまで忘れてたけど、幸太が告白してフラれたって子、バイトが一緒の子だって言ってたよね…
もしかしてこの子⁈ものすごく可愛いんだけど‼︎
しかも、私の話題が出てたの?
突然の出来事にテンパりながらも、私は何とか答える。
「そう…凛は私。
こっちの子は美緒って言って、みんな同じクラスの友達なんです」
「そ、そう。
今日は幸太が働いてるファミレスでご飯食べようってなって来て…」
美緒も動揺してる。語尾が頼りなげだ。
私がしっかりしなきゃ。
「凛ちゃんめちゃくちゃ綺麗で羨ましいなぁ。
学校でも人気あるって幸太が言ってたよぉ」
「いえ、そんなことないです…
幸太と仲いいんですね〜
学校の話とかするなんて意外でした。」
「確かによく話すかな。コータくん面白いから〜
このお店でも人気なんだよ⁈
って言ってもモテてる訳じゃないけどね」
「そうなんですね〜」
「っと、失礼しました。話しすぎちゃった。
ごゆっくり〜」
そう言って去って行った彼女。
…何だろう、嫌な感じ。
気さくで話しやすいタイプなんだろうけど、マウント取ってる感が嫌だ。
そう思う私の心が歪んでるのかな…
「さっきの子、例のフラれたって言ってた子かな。
凛の事ばっかり見てたね。
なんなんだろう…」
美緒も彼女の態度に引っかかってたみたいだ。
気になって厨房の方に目をやると、さっきの女の子と幸太が肘でツンツンと突きあって笑っていた。
何あれ。
めっちゃ仲良しじゃん…
「えぇ…」
美緒もその様子を見て言葉を失っていた。
急いで食事を終わらせて、足早にファミレスを後にした。
「待って、凛。歩くの…早いって〜」
ドタドタと小走りで追いついてきた美緒に気づいて足を止める。
「ごめん、ちょっと動揺しちゃって…
あの子、佐々木さんだっけ?ネームに書いてあった…
あの子のこと好きだったんかなぁ…
めちゃくちゃ可愛かったね。
幸太…ああいう子がタイプなのかな…」
外はもう暗くて、綺麗な三日月が空に浮かんでいた。
顔を上げていると、涙がいつのまにか溢れてきて、頬をつたって溢れ落ちる。
あ、泣いてるんだ、私。
どこかで冷静にそう考えている自分がいて、まるで現実味がない。
だけど、濡れた頬が冷えて冷たいと感じる事によって、我に返った。
「凛…泣かないで…
確かに可愛い子だったけど、あんまりいい子じゃないよ、すごく嫌な感じだったもん。
凛の方がずっと魅力的だって‼︎
幸太だってきっとそう思ってるよ」
美緒の声が震えてる。
心配かけてるなぁ…
「み〜お♪
大丈夫、もう泣いてないよ。
さあ、今日は帰ろう?」
私は無理に笑顔を作って、まだ不安そうな表情の美緒の手を繋いで駅へと歩き始めた。
以上です。
なんか凛編重くない⁈気のせいかな
さて、新キャラ佐々木サキちゃんはどんな子なのか?早口言葉みたいな名前にしちゃった
まあサキちゃんが引っ掻き回してくれたかな〜って感じの話でした。
ここまで読んでくださった方、ありがとうございました