こんにちはウインク


昨日はハイキュー‼︎の映画の公開日でしたキラキラ

前日楽しみすぎてなかなか眠れなかったから、映画館で寝ちゃうか心配でしたが、眠気を吹き飛ばす程のスピード感‼︎

あっという間に終わってしまいました。



感想は…

ちょっとあっさりという感じですが、音駒戦を一本の映画に納めること自体難しい中で、必要なエピソードを選んで入れ込んでくださっただけで本当に嬉しかったし、痺れましたキラキラ


特に研磨ファンには嬉しいかも。

今月はちょっとお財布がピンチなので、来月また観に行きたいですにやり

DVDも出たらきっと買うなぁ…





さて、この空〜15話。

今回で幸太編が終わりです。

一応1キャラ5話って感じで進めていってます。

最初の美緒編から数日しか経ってませんがお気になさらずあせる

ゆ〜っくり進んでます。


予想としては幸太編のラストから、次回凛編は話が続いてる(言い方難しいな…コレみんな続いてるんだけど、幸太から凛編への繋がりはスムーズにいくってイメージですあせる)のが見どころかもです。


では、気が向いたら読んでみてください。






「ぶあっくしょいっっっっ」


大きなくしゃみをした俺は、その度に跳ね上がっていた。


「う〜…寒すぎる…」


昨日寒空の下月を見て耽っていたせいか、家に入る時にはすっかり冷えて震えていた。


今朝起きても寒気は消えず、熱を測ったら38度6分だった。

「マジか…

この間サボったばっかなのに、また休むなんて…」


自分のアホさ加減に嫌気が差しつつも、今日は大人しく寝てるしかないなと思った。


担任の佐藤っちに連絡を入れた俺は、父ちゃんが用意してくれた雑炊とみかんの缶詰を平らげ、薬を飲んで横になった。

昔から具合が悪くても食欲だけはある。

そのせいか回復も早い。


寝転びながら考える。

昨日は、直哉と悠真と話してくうちに、自分がどんな気持ちなのか思い知らされた日だった。


ただの相棒だと思ってた凛が急に可愛く見えて、凛が俺をどう思ってるのかとか、好きなヤツがいるのかとか…とにかくいろんな感情がごちゃ混ぜになって、胸が痛かったり苦しかったりした。


悠真は花絵一筋10数年らしい。

何かと思わせぶりな態度を取って、周りの男どもにモテ続ける花絵をひたすら守り続けて10数年。


それって…見返りなく守ってるワケじゃん?

それでもいいって笑うアイツを、これまではバカにしてきた部分があったけど、今は心からスゲえ奴って思える。


直哉は密かに想ってた美緒と付き合う事になった。

俺からしたら美緒はおっとりと言うか、鈍臭いヤツって感じだけど、直哉はそこがいいって言うんだよな…わかんねえ。

きっと美緒の良さがわかった時点で、俺も美緒を好きになるからわかんなくていいって直哉は言った。

そういうモンか?



きっと…俺の気がつかない所で誰かが誰かを好きで、他の誰かもそのまた誰かを好きで…

そんな事があるんだなって感じた。


みんなスゲぇな…

俺、も 見習わない…と…



「う…、ん…」


どうやら知らないうちに寝てたみたいだ。

気がつくと、昼を過ぎていた。

体もずいぶん楽になった。


っし、明日は行けるかな。


スマホを見ると、直哉と悠真と凛からLINEが来てた。


まずは直哉から。


「具合どうだ?

昨日珍しく考えこんでたから、知恵熱でも出たか?って話題になってるぞ。

明日には学校来れるといいな。


美緒の顔見ると照れて話せなくなるから、どうしたらいいか一緒に考えてくれ〜」


「ぶっ…何言ってんだアイツっ…ははっ」

読み終わった途端、吹き出した。

照れて話せないじゃねえよ、俺だって凛の顔今見れねえっつ〜の‼︎


でも、直哉の気持ちはわかる。

今まで普通にできてたのにできなくなるって感じだろ。


返事返すか…


「さっきまで死んだように寝てたわ。

明日は行けそう。

俺だって凛と顔合わせてマトモに話せるか自信ないわ。

もし、明日お前らが気まずい感じだったら俺がフォローしてやっから安心しろ✨」



次は悠真か。


「おい幸太、休んでんじゃねえよ‼︎

コッチはお前と組んで直哉をイジってやろうと思ってたのによ〜

まあ明日に持ち越しだな。

明日は来いよ〜」


…どうやら幸せを掴んだ直哉を相当やっかんでるな〜

まあわかるけど。

ニヤニヤしながら返事を書いた。


「うぃ〜っス。

さっきまでヤバかったけど、熱下がったっぽいわ。

明日マジで直哉イジり倒そうぜ✨」


そして…何て書いてあるか怖くて見れなかった凛のメッセージ。

果たしてなんて書いてあるのか…

ドキドキしながら開いてみる。


「ちょっとぉぉぉ、何⁈熱が出たって聞いたけど大丈夫?

昨日直哉と美緒のこと心配しすぎて疲れちゃったんじゃない?


とにかく美味しいもの食べて寝る‼︎これに尽きるからね。


少しでも体力回復してるなら、みんなを代表して私が幸太の家にお見舞いに行くって話になったけど、行っていい?」


「うぇ、っ⁈

ウチに来るってコト⁈


いっってえ…」


びっくりし過ぎて勢いよくベッドから起き上がると、急に動いたせいか頭がズキンと痛くなった。



え、え…ウチに凛が来るって⁈

ちょい待って⁈

心の準備とかあるし、どうしよう…


でも…嬉しいかも。

部屋ちょい散らかってるけど、いっか。



慌てて返事を書く。


「悪りぃ悪りぃ、飯食って寝たら随分良くなったわ。


ウチに来てくれるの嬉しいけど、無理しなくてい〜よ」


送信してすぐに既読になって、返事が来た。


「よかった〜✨

無理じゃないし、幸太の顔見れたらすぐ帰るよ」



「うわぁぁぁぁぁ〜」


くくぅぅぅ、こんな返事貰ったらもう、嬉しくて叫ぶしかなくない⁈

気持ちまた熱が上がった気がするけど。


「んじゃ、気をつけて来て〜」


気が緩むとニヤけが溢れそうになりながら、返信した。




あぁぁぁぁぁ、どうしよどうしよ。

朝食べた飯の食器を慌てて片付けて、空になったペットボトルを片付けて、

山積みの漫画を本棚に戻して…


こんなもんか。



ひと通り片付けてひと休みしていると、玄関のチャイムが鳴った。



ヤバい、凛だ。

俺は深呼吸をして、ドアを開けた。



「や、っほ〜 幸太、大丈夫?」


ドアの向こうから凛が顔を出す。


うっ…

どうしよう、可愛い…

落ち着け、落ち着け…いつも通り。



「よ、お。 道、迷わなかった?」


それだけ何とか絞り出した。


「うんっ、直哉に教わったからすぐ来れたよ。

あ、これ…ゼリー買って来たから食べてね」


そう言って渡してくれたコンビニの袋。

めっちゃ嬉しいんですけどぉぉぉぉ〜✨


ダメだ、ニヤニヤが止まんない。


「サンキュ。

まあ何もない、けど、入って〜」


平気な顔なんてできねえ〜

どうしよう、どうしたらいいんだ⁈


しどろもどろになりつつ、俺の部屋に案内した。


おじゃましますと言って俺の後をついてくる凛がまた可愛すぎてヤバい。


階段を登りながら、凛が聞いて来た。


「今日はお家の人は仕事?確か弟もいるんだよね?」


「あ、ああ…

ウチ今お父…親父と2人で住んでんだ。

弟とかあちゃ…お袋は遠くに住んでる。

両親が離婚しちゃってさ…」


「え…そうだったんだ…

ごめん、知らなくて…無神経だったよね…」


聞いちゃいけない事を聞いたような風に凛が謝る。


「いや、クラスじゃあんまそ〜ゆ〜話しねえからさ。空気悪くなるかなって言わなかった。


気にすんなって。気楽にやってるから」


ん?なんかフツーに話せてる。

よかった〜


そんな話をしてるうちに俺の部屋についた。


「…まあ、ここが俺の部屋。

あんまキレーじゃないけどなぁ…」


すると、凛は本棚に一直線。

 

「え〜

この漫画気になってたヤツ‼︎ 

ちょっとちょっと借りてもいい?


あ、こっちも。

ちょっと〜、幸太漫画のセンスいいじゃ〜ん♪」


「はぁ⁈

おまっ…何しに来たんだよ⁈チョーシ狂うわ〜

漫画なら貸すけどさぁ…」


はしゃぐ凛が可愛いのと、拍子抜けしたのとで笑い声が出る。


すると、真っ赤な顔した凛が振り返る。


「なっ…

いいじゃんか、幸太の事心配なのもあるけど、幸太から漫画貸してもらいたいんだもんっ」


ちょっ、何それ⁈可愛すぎやしないか⁈


待って待って待って⁈

顔が熱くなってきた。


ヤバっ、気づかれる…


「⁈幸太?

顔赤いよ⁈まだ熱あるんじゃない?


ちょっと、ほら、布団入って‼︎」


そう言って俺の腕を急に引っ張った


その、勢いで…

俺たちふたりはベッドに倒れこんだ。




「ったぁ…   え、え…  」


衝撃のあと、俺の目の前に凛の、顔が…


ちょっと待って⁈

ドユコト?

俺の下に凛がいるんだけど⁈


一瞬痛みに顔を歪めたけど、そのあとすぐに俺の顔の近さに驚いてる凛。

みるみるその顔が赤く染まっていく。



「わっ…

えっと、ご、ごめっ…」


慌てて離れようとするけど、凛の手がしっかりと俺の腕を握っていて離れられない。


「り、ん…⁈」


そう、声をかけてやっと我にかえった凛が手を離した。


「ご、ごごごごめんっ、

離れらんなかったよ、ね。


私が、急に引っ張ったからさ…ホントごめんっ」



「いやっ、俺のこと…気遣ってくれたんじゃん?


さ、サンキューなっ」



「う、ううんっ、ごめんねっ」


「悪りぃ、凛、痛かっただろ?大丈夫か?」


「え⁈

あ…ああ、平気。大丈夫。」


そんな会話のやり取りも、お互い、顔を見てできなくて、ただ必死に溢れそうな気持ちを抑えていると、凛が立ち上がってこう言った。



「ごめっ…

今日はこれ、で、帰るね。体無理しちゃダメだよ」


「え、凛⁈」


言い終わらないうちに、凛は顔を伏せたまま部屋から出て行った。



走り去っていく足音を、俺はただ茫然と聞いていた…






今回はここまでですあせる


続きは次回の凛編にて。

鈍ちんの幸太は5話じゃ告白まで辿り着けなかったので、そのまま続けちゃおうかと思ってます。


最後まで読んでくださった方、ありがとうございましたウインク