明けましておめでとうございます
新年早々地震や飛行機の事故等、先行きがめちゃくちゃ不安になりますね…
特に元旦の地震は日本全国民が油断してる時に来るの、反則すぎる…
長野でも結構揺れました。
だけど、そんなのとは比べものにならない程北陸地方の被害が大きくて、正月早々避難しなくちゃいけない状態や、今も余震に怯えてる方々の事を思うと、胃と胸がモヤモヤします。
ただ、東日本大震災の時の教訓が活かされていて、すぐに津波が来るから逃げてくれと指示が出ていた事はすごくいい対応だったと思います。
そんな情緒の中書くお話ですので、あまり上手くまとまらないかも知れませんが、ちょっと書いてみます。
読んでくれたら嬉しいです。
美緒達が居なくなった教室は寂しくて、なんだか暗く感じた。
おまけに悠真が花絵がいないと騒ぎ出して、宥めるのに時間がかかった。
面倒なので悠真には凛が体調を崩したから美緒と2人で送ってったと説明した。
その後の授業ごとの先生にも同じような説明をしておいた。
流石に体育教師のナベやんには通じなくて、短距離走をバックれたと思われて冷や汗をかいた。
次の体育の時にペナルティを受けさせるような事を言ってたのが引っかかる。
走るのが苦手な美緒を思うと不安しかない。
大丈夫かな…
学校からの帰り道、寂しさもあって美緒にLINEを送った。
「お前らが先に帰ったから、英語の翻訳俺まで回ってきたじゃん。まったくもう💦
明日はみんな学校来いよ〜、俺1人じゃ悠真の相手務まらないからさ。」
多分、事情も話さずに帰ったから美緒は気にしてると思う。
だから敢えてその話題は触れない。
またな‼︎ってノリの方がきっと安心すると思うから…
だけど、ずっとこんな関係で終わるのかと不安になる。
凛が今朝言ったみたいに、美緒の良さを見つけた奴が告白するかも知れない。
そうしたら美緒は、なんて返事するんだろう…
胸がザワザワと落ち着かない。
焦るけど、焦って告白して困らせたら?
気まずくなったらどうしたらいいんだ…
そんな事を考えてると、美緒から返事が来た。
「ごめんて💦
明日肉まん奢るから許して〜
直哉が居てくれてよかったよ。ありがとう。
そういえば今週の◯ヤンプ読んだ⁈
今日直哉と語りたかったから、明日時間空けておいてね✨」
…こんな無防備なLINE、告白して気まずくなったらもう送ってくれなくなるかもしれない…
「…っ… 」
胸が苦しい。
美緒を近くに感じれば感じるほど、失ってしまうかと考えると踏み出せない自分がいる。
怖くて怖くて仕方ない。
世の中のカップルは、どうやって両想いになったんだろう。
両想いになるって確信があって告白とかするのか?
それとも当たって砕けろ的な勢いで言うのか?
わからない…
家に帰っても悶々と考え込んでしまい、あまり眠れなかった。
翌日、寝不足のまま登校した俺は、いつも通りの賑やかな教室に少し安心した。
例によって悠真がアホ暴走を発動してくれたおかげだ。
悠真グッジョブ✨
幸太も来ていてまだ少し元気はないようだったけど、悠真と一緒にバカやって騒いでたからもう大丈夫だろう。
あとは凛との仲を取りもたなきゃいけないなと覚悟した。
幸太はともかく、凛が不憫すぎる…
俺が一肌脱がないとな。
さて、今日も体育があって、昨日サボったと思われてる美緒達はグラウンド10周しないといけないらしかった。
…大丈夫か⁈
心配が過ぎる。
美緒の性格上、昨日サボらせた凛が気にするだろうからと無理に走るだろう。
運動は全くと言っていいほどできない美緒から目を離すことができなくなっていた。
予想通り、凛や花絵に遅れつつもバタバタとフォームを崩しながら走っている。
それでも2周、3周と頑張ってはいたけど、突然体勢を崩して倒れ込んでいた。
「っ‼︎」
まだ誰も美緒が倒れた事に気がついてない。
俺はバレー中にも関わらず、一目散に美緒の元に駆け寄った。
身体を触るのに戸惑ったけど、今は一刻も早く保健室に連れて行かないと…
「…っ、美緒っ、
みお、大丈夫か⁈た、立てるかっ…?」
恐る恐る手を伸ばすと、美緒は無意識なのか両腕を開いて“抱っこ”を求めるようなポーズをした。
え、え⁈
抱っこしていいの⁈
イヤイヤイヤイヤ、ダメだって‼︎
そうこうしてるうちにナベやんが駆けつけ、俺とナベやんで両脇を抱えて美緒を運んだ。
「ふう…」
美緒を保健室のベッドに寝かせてひと息をつく。
ナベやんは「あとはお前に任せる」とか言って授業に戻っていった。
そんな事言われても…
すぐそばに美緒がいる。
今は落ち着いたのか寝息が穏やかで、寝息すら聞こえる位置に自分がいるという現実に、動悸がおさまらない。
どうしよう…
居たたまれない気持ちと、ここに居れて幸せだという気持ちが相まって、どうしたらいいかわからないでいると、美緒が小さく呻き声を発する。
「う…」
「美緒⁈大丈夫か?」
声をかけてみるけど、反応がない。
思えば、コイツはいつもそうだ。
人の事ばっかり考えて、自分を出すことをしない。
競走や勝負は避けて通るし、なんなら勝てそうな勝負も人に譲ったりするような損なヤツ。
上手く立ち回れる人間はたくさんいるし、誰だって苦労なんてしたくない。
だけど、美緒は空気が悪くなるなら自分から損な役回りをするようなタイプで、俺としてはそんな所がたまらなく可愛いと思ってしまう。
そんな美緒が誰かと付き合う事になったら…
俺は、耐えられる気がしない…
寝息を立てる美緒の顔を覗きこみ、髪に触れる。
黒く艶のある髪に、思わず唇をつける。
それは一瞬で、だけど俺にとっては何分か経ったように感じた。
ヤバい、これ以上触れたら更に良からぬ事をしてしまいそうだと慌てていると、不意に美緒が目を覚ました。
「ん…⁈」
うわ、ヤバい。
平常心を装って俺は何とか声を発した。
「あ、起きた。」
平静を装ってこう言うのが精一杯。
「ん、わた、し…どうした? いったあっ…」
美緒は自分がどうしてここにいるのかわからなかったようで勢いよく起きあがろうとしたけど、頭が痛むらしく、再び布団に突っ伏した。
「おまえっ、走ってる途中で倒れたんだよ。
頭も打ったっぽいから暴れんな。
走るの苦手なのに無理するから…危ねえだろ。」
「えぇ、マジで…?
全然覚えてない。頭は痛いけどさ。
んで、どうして直哉が居てくれてるの?」
そう言って俺の顔を覗きこんだ。
うわ…ダメだって…
さっき髪に口付けた事を思い出して、急に恥ずかしくなった。
まともに美緒の顔を見ることができなくて、顔を背ける。
「っ、何だよ、たまたまだって。
じゃ、じゃあもう平気だな、俺は教室戻るぞ。
おまえはもう少し休んどけ。」
そう言って俺は堪らず保健室から逃げ出した。
走りながら、俺はこれからの美緒との関係が少しずつ変わっていくのを感じた。
もう今までみたいに友達としているのは難しいかもしれない…
以上です。
長いな〜
そして、思った以上に直哉がめんどくさくてびっくりした。自分で書いといて
片想い拗らせてんな〜
続きどうしようか全くノープランですが、直哉編はあと2話ぐらいで終わればいいなと思ってます。
最後まで読んでくださった方、ありがとうございます。