お父さん(ASD+ADHD)はピン札へのこだわりが異常。


我が家は自営業でタバコ屋を営んでいるのだが、お父さんはお客さんに渡すお釣りを全てピン札にするこだわりがある。ピン札のために、わざわざ銀行に何度も行って、一万円をATMで両替して、千円札のピン札集めをしてくる。「今日はピン札が3枚しかなかった」「おっ、今日はついている、ピン札が5枚あった」とか言いながら帰ってくる。


毎日、売上からピン札がないかどうか、一枚一枚、見てピン札集め。


お客さんからは「ここのうち、いつもお釣りがピン札で出てくる」ほらー、ここいつもお釣りがピン札でしょ、1万円出しにくくなっちゃう」と言われてしまっているのに、そういうお客さんの気持ち、受け取った側が1万円を出しにくくなる気持ちを全く考えない。誰だって、毎回、お釣りが全てピン札で出てくると不思議がられてオカシイと思うのは当然のこと。でもASD父は「相手の気持ちを考える想像力の欠如」「相手の心に無関心」という特性があるため、お客さんに「1万円、出しにくくなっちゃう」と言われても、それがどういうことなのか、全く理解できない。


ASD父としては「ピン札のほうが誰だって喜ぶ」と思っているのだと思う。ピン札は時折紛れ込んでもらうから嬉しいのであって、毎回、お釣りがピン札のみで出てくると不思議がられて、変に思われる。それがASD父には分からない。「お客さんが1万円出しにくくなっちゃうって言っているよ、変に思われてるよ」と何度言ってもダメ。頑固一徹。「お釣りはピン札でなければならない」というマイルールがあるらしく、それを譲らない。


私は、毎日、夜、お父さんが千円札の束を持ってきて、ピン札がないかどうか、一枚一枚チェックする姿を子供の時からずっと見てきた。昔からの我が家の光景だったので、最初「それが当たり前で、どこの家もそう」と思い込んで、我が家の発達障害に気が付かなかった。ところが、自分のASD +ADHD +若干LDが判明して診断が下りてから「我が家は【変】で溢れかえっている」ことに気づいた。私も十分に変だけど、ASD父と私のASDとはASDのタイプが違うため、お父さんみたいにはなっていない。お父さんは「積極奇異型」で私は「孤立型」、お母さんは「受動型」である。


ASD父のピン札へのこだわりは、お父さんの「金」への異常な執着と関係していると思う。お父さんは頭の中に自分の趣味の「川柳」と「金」の2つしかない。昔っから「川柳」と「金」のことしか考えていない。とりわけ「金」で頭の中は埋まっている。私たち子供やお母さんの気持ちや、配慮、関心が全く何もない。広島まで旅行に行ってもお土産一つ買ってこない。お父さんは青森行っても、京都に行っても我が家用の「お土産」を買った試しがない。手ぶらで帰ってくるか、行った先で仲間からもらったお茶などを持って帰ってくるだけである。金が減るお土産に関心がない。要するに「金」。金キチガイ


パソコンで分からないことがあると、自分で調べることをしないで、すぐに私に聞く。普通は自分である程度調べて、それでも分からなくて困った時に人に聞くものである、調べもせずに「分からない」と言って人に聞いてやってもらうのは図々しい。私がそのことを自分で知るのに一体どれだけ時間をかけて苦労して調べてきたかなんて、念頭にない。人は誰だって苦労して生きている。分からないことを、必死になって調べてもがいている。時間をかけて苦労して分かるようになっていくのに、何も調べもせずにすぐ人に聞くのは「おーい、お茶」と言っているのと同じである。


しかも「自分で調べてよ、ネットで検索すればやり方載ってるよ、どうして調べないの、みんな自分で調べて苦労して生きているのにというと、私の机の上に3千円おいて「これでお願い」と言い始める。お金で済まそうと思っている。私は金なんかに興味はない。「金のみの愛情」で育ってきた私は金に興味ない。


私が苦しい時にどれだけ助けて欲しかったか、どれだけ気持ちを分かってもらいたかったか…そういうことで苦しんで躁うつ病の生き地獄を這ったのに、18年闘病し、回復した今も父は変わらない。「川柳」「金」「自分」しか関心がない。それがお父さんのASDである。特性なんだから仕方がないと、私もお母さんもあきらめて耐えて我慢している。これが我が家。


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