ASDとADHDの併存に、躁うつ病を発症して闘病約23年。私の躁うつ病の症状の出方が普通の人とちょっと違って個性的で厄介な出方をしている背景にASDとADHDの併存が大きく関与している。


そして、つい最近、そこにさらに「線維筋痛症」を合併していることが判明した。線維筋痛症とは温度変化で全身の痛みや鬱、倦怠感…etcの多彩な症状が生じるリウマチ性の疾患で、線維筋痛症にうつ病、躁うつ病を合併する人も多くいる。


興味深いことはASDの感覚過敏からくる温度過敏の異常性と線維筋痛症が強く結び付き合っている点、そして私の経験で線維筋痛症に抗うつ剤のトリンテリックスがかなり有効で効果大の可能性が見えてきたことである。


まず、私は躁うつ病とともに15年前から「線維筋痛症」に罹患していた。


躁うつ病の鬱症状が重度の鬱レヴェルの地獄を這ってきたので、私に生じていた線維筋痛症の方から来ている突如発生するあらゆる全身の体の痛みや、ちょっと触っただけですごい痛みを感じる圧迫痛、過敏性腸症候群、ドライアイ、口渇、呼吸苦、ツバや食べ物が突如飲み込めなくなる嚥下障害、めまい、階段を登った時や重い荷物を運ぶ時の心臓のドドドドドッというすごい動悸、皮膚の乾燥…のほうは、いつも全て「精神症状から2次的に発生するどうでもいいものだから無視、無視、無視」と自分に言い聞かせて無視し続けてきた。線維筋痛症のことなんてつゆ知らず、躁うつ病の症状の苦しみのほうが優っていたので、線維筋痛症の合併に気づくのが躁うつ病が寛解に近くなった今になってしまった。


躁うつ病からの囚われが頭から消え、ハンドメイド作家として生き始め、最後まで治らなくて困っているのが温度変化から生じる鬱症状、倦怠感の悪化である。もう一段階、躁うつ病を治すのに一体どうしたらいいのだろう、自分の躁うつ病は何がどうなっているんだろう、どうして普通の人達の躁うつ病の出方と違うんだろうということを考えて病歴を徹底分析してまとめて一望して、ようやくADHDだけではなくASD併存に気づき、そこにさらに線維筋痛症の合併も生じていたことに気づいた。


私の経験を書くと、線維筋痛症の症状は2020年秋に抗精神病薬のラツーダで全て完全に治った。


ラツーダで線維筋痛症が完全に治ったことはとても興味深い。そして3年後、ラツーダでの血糖値急上昇の副作用が生じてラツーダをやめなければならなくなった。ラツーダをやめた途端にまた線維筋痛症の症状が現れ始め、現在に至っている。


ラツーダで線維筋痛症の症状が治ったことの理由は、ラツーダに入っている抗精神病薬でラツーダに入っているラツーダに特異的な7番目のセロトニン、5-HT7の存在が線維筋痛症に有効であったことを示唆している。


ということは、日本で承認されている一番最新の抗うつ剤のトリンテリックスも線維筋痛症に有効である可能性が高い。なぜなら、トリンテリックスにもラツーダに入ってる5-HT7がいっぱい入っているからである。トリンテリックスの5-HT7への結合力、親和性はとても高い。


5-HT7は脳の温度調節の部分に関与すると言われている。


躁うつ病の人が線維筋痛症を発症した場合は、糖尿の数値が高くなければ、もちろんラツーダが一番有効である。


日本では線維筋痛症の治療というと、痛みに効くSNRIのサインバルタ、アモキサン、トリプタノール、トレドミン、イフェクサー止まりで、トリンテリックスの線維筋痛症の有効性はまだ言われていない(少なくてもそういう情報は私は見つけられなかった)。経験上、ラツーダで線維筋痛症が治ったということは、ラツーダに特異的に入っている5-HT7をフルに含んでいるトリンテリックスも、線維筋痛症に効く可能性がすごく高い。


またトリンテリックスの他に抗うつ剤のレスリンにも5-HT7が少し入っているため、トリンテリックスとレスリンを同時服用するとより高い効果が得られる可能性もある。


線維筋痛症適応のサインバルタ、アモキサン、イフェクサーの3種類はどれも私の重度の鬱に反応があった薬である。しかし私の鬱は去年トリンテリックスにも大きく反応していた。トリプタノール、トレドミンは無反応だった。しかしラツーダとトリンテリックスを同時服薬していたのでトリンテリックスが線維筋痛症に本当に有効かの確認が取れなかった。確認が取れなかった理由はラツーダで線維筋痛症が治っていたからである。


でも、いきなりトリンテリックスに踏み切れないので、段階ふんで、取り敢えず、今度の外来では無難にサインバルタを処方してもらおうと思う。効果がなかったらトリンテリックスを試したい。


正直、私の重度の躁うつ病の鬱が今の状態になるまで大きく回復するとは夢にも思わなかった。今の回復状態で創作活動に支障は出ていないけど、夕食後の温度変化からくる突然の2時間で消える弱い鬱の出現、日中の寒暖差でくる突然の軽い鬱出現や外出時の倦怠感は出ないに越したことはない。今の回復で十分満足だけど、鬱が完全に出なくなるならば、よりパーフェクトになる。


あと、私の経験上、線維筋痛症からくる突然の全身の体の痛みや圧迫痛、動悸などの症状は、はっきりいって、その症状に囚われほうがいい。その症状を考えれば考えるほど、本当にその症状が強く現れ始め、考えるほど強くなって深刻になるという、よくある強迫観念の一種の症状だからである。痛み等の症状が現れてもひたすら「無視、無視、無視」と頭からそこからの囚われを追い払って徹底的に無視し続けることで、ある日、症状が出現しなくなって自然に消えてなくなる…というものなので、そっち方の症状は無視したほうがいい。考えれば考えるほど症状が悪化し、強迫観念の人がよく落ちいいるルツボにハマってしまう。


線維筋痛症にロキソニンやボルタレンが効くのは単なるプラシーボが起きただけで、「痛いの痛いの飛んでいけ、ほら消えたよ」の子供騙しに引っかかっているだけなので、真剣に考えない方がいい。しかし、温度変化からくる鬱症状、倦怠感の悪化は自分の意識とは無関係のところで生じていて問題であるため、こちらのほうには抗うつ剤が必要になる。


さあ、今後の治療の方向性が少し見えてきたので嬉しい。



ハンドメイド作家「魔法使いアリス」

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