手術と全身麻酔の同意書 | 次男坊のお顔はまっかっか

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2018年1月生まれの次男坊は、生まれつき顔に大きな赤アザ(毛細血管奇形)があります。スタージウェーバー症候群という難病です。この病気の治療経過を残そうとまじめにブログを始めましたが、肝心の中の人がまじめではないので全くお役に立てそうにありません。

2週間検診のあと、次男坊の付き添い入院のため、長男坊を義実家にお願いして旦那と共にO大病院へ。



病棟の受付で待たされている間も、私は早く次男坊に会いたくて辛抱たまらん坊だったので、うちの子はどこなんだい!?さあすぐ出しな!やれ出しな!それ出しな!って感じでアラバスタ王国に乗り込んできたメリクリオバハンみたいにせかせかしてました。



次男坊はナースセンター正面の4人部屋に移動になっているとのこと。看護師さんに案内してもらいやっとご対面。







フォオオーー!!
5日ぶりの我が子ーーッ!!
会いたかったーーー!!!


と叫びたいところですがここは4人部屋。
仕方ないので寝ている次男坊の体を無言で撫で回してハアハア鼻息荒げてました。これが電車内だったら完全に痴漢おばさんです。

その後、早速M先生からお話があるとのことで、夫と共に別室へ。


・入院後、点眼薬で少し眼圧が下がっていたが、また上がり始めている。昨日からさらに目薬を増やした。

・今の次男坊は目の中に水が溜まっていてうまく排出できていない状態。これを改善するため、目の繊維柱帯というところを切開して水の通り道を作る手術をする予定。(繊維柱帯切開術)

・緑内障に対する代表的な術式であり、本来はそれほど難しい手術ではない。ただ次男坊は新生児なので術部がかなり小さいうえに、眼の中にも血管腫があるので出血量が多いと思われる。

・あまり出血が多いと目にとって良くないので、状況によっては中断するかもしれない。

・手術は全身麻酔下で行い、2時間程を予定している。




だいたいこんな感じの説明を受けました。
ド素人の私ら夫婦にもわかりやすいように説明してくれました。

術後の後遺症はもちろん心配ですが、放っておけば失明してしまうので手術するしかない。
よろしくお願いしますと言って、旦那が手術の同意書にサインしました。





次は全身麻酔の同意書が必要なため麻酔科へ。


麻酔科の先生が同意書の内容を読み上げて一通り説明してくれました。合併症の項目では、喉の不快感や声のかすれなどの軽いものから、死亡なんていうズーンと来るものまでズラリ。


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全身麻酔による重篤な合併症

・麻酔アレルギーによる呼吸困難
・悪性高熱症
・死亡

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麻酔医「このような記載があると合併症のことが心配だと思いますが、重篤な状態になるようなことはほぼありません。O大では新生児の手術も多く、赤ちゃんの麻酔管理はしっかり厳重に行っています。安心して任せて下さい」


私「この重篤な合併症というのはどの程度の確率なんでしょうか?」


麻酔医「あくまで統計ですが、麻酔アレルギーによるアナフィラキシーと悪性高熱症が0.02%前後、死亡する確率は0.001%というデータがあります。普通はまず大丈夫ですよ。」


ふむふむ…。一応メモしとく私。

0.001%ってことは、
よっぽどのことがない限り大丈夫やんな…!

と少しばかり安心していたところ、
普段無口キャラの旦那が一言。

















0.001%=10万分の1
※スタージウェーバー症候群の発生率



ほ、ほんまやーーーッ!!
紅葉家が今もっともお近づきになりたくない数字ーーー!!!



でも旦那よ。今この状況で、
そんなゲンドウポーズで言われても
嫁ちゃんどうしたらええんや。

麻酔科の先生も、「そ、そうなんですか〜、ははは…」とか言っちゃって、完全に笑って誤魔化してますやん。誰かこの空気なんとかしてくれ。


そもそも同意も何も、次男坊が失明しないためには手術するしかなくて、手術するためには全身麻酔するしかなくて、全身麻酔するにはこれにサインするしかないわけで。


あれこれ心配したところで他に選択の余地はない。


次男坊がこれ以上の悪運スキルを発揮しないことを祈りつつ、同意するにマルしてズビシッと提出してきました。