総心館創始から25年。
この節目の年に、指導の立場から身を引く事に決めた。
自分で決めたことながら…
実は何とも未練タラタラ(笑)
今まで付き合ってくれた沢山の門下生や卒業生、ご家族の皆様からの思いがけない演出に只々恐縮しっぱなしの一日。
子供達の前では絶対に涙しないと心に決めて最後の大会に臨んだ。
何度かヤバ過ぎる状況に見舞われるも何とかクリア。
「今日は日常の一日!」と頭にしっかり思い込ませて平然を装った。
帰宅後、一息つきながら、戴いたお手紙や写真をじっくり見つめる。
空手と、そして生徒たちと一緒にいるのが日常過ぎて
やはり実感は湧かない。
今まで通りでいくと
今日も稽古
明日も稽古
明後日も稽古…
それが今日から何もなくなる。
「子供達にまともな稽古がつけられなくなったら指導者として終わり」
そう決めていたからこそ決断したし、その決断自体は間違いではないと思う。
自分の体力・瞬発力・反射…
いろんな事が以前のようにできなくなっていくのを少しずつ感じていた。
もどかしさ、悔しさ、情けなさの連続だった。
それでも子供達と空手をするのが大好きで…
ついつい決断を先延ばしにしていたのも事実。
いつかはこんな日が来ると頭では分かっていても、
実際その日を迎えると何とも言えない気持ちになる。
これからの一日一日、虚無感が募っていくのは簡単に想像できることで、
じゃあどうする?と、いつもなら考えるところだけど
今回ばかりは人生史上で一番ウェイトを置いていた部分なので
何にも考えることすらできない。
今はただ
こんなヘボい私と一緒に拳を交わしてくれた沢山の門下生と、
大変温かく厚いご支援をしてくださったご家族の皆様に
心より感謝することしかできない。
総心館のみなさん
本当にありがとうございました。