ハナイカダ | 己斐もみじ会 花鳥風月

 葉の上に花が咲き、実がなる不思議な木がある―。葉の実を「イカダ(筏)」を操る船頭に見立ててネーミングした「ハナイカダ(花筏)」だ。4月末に花が咲き、実が実り野鳥に取られるまで観察した。

 雄雌異株で雄株の葉に数個咲き、雌株は一つだけ咲く。雄株の花粉を昆虫が雌株へと運ぶと、花は散る。一方の雌株は受粉し、花後に豆粒ほどの緑色の果実になり、夏の初めに黒紫色へと変化して落果する。実に不思議だ。

 今年は「イカダ」が20数個も見られた。しかし6月末、野鳥に食べられてしまった。残念だが野鳥が犯人なら許してやろう。

写真をクリックすると拡大できます
雄花の花とカメムシ
花粉を雌株へ
受粉成功
色づき始めた
黒紫色とへ
6月末に野鳥に食べられた