その頃は二十歳を迎えて
成人式の少し前だったと思う

手紙の相手は数十年来の友人で
近所の幼馴染だった
書いたはいいけど
渡せなかったんだと思う

書き出しは忘れてしまったけど
思いもよらない内容だった

元々わたしたちは太りやすい体質だ
小学生の頃は二人揃って
とても太っていた

中学生になり部活を始めたら
みるみる痩せていって
どちらもデブではなくなった

それから高校卒業をする頃には
体を動かす機会もなく
また少しずつ太っていった

社会人になって
わたしは仕事のお陰で
みるみる痩せた
160cmで40キロ代だったから
間違いなく痩せていたと思う

妹は事務職な上に
連日の深夜帰宅
そこから夜ご飯を食べれば
自ずと蓄えてしまうのも無理はない

わたしとは10キロくらい
体重差があった


手紙の内容はこうだった

こんな事思うのは筋違いだけど
姉は努力しなくても痩せてズルイ
遊んでばっかりで自由で羨ましい
見た目も可愛くなってるし
お化粧も上手だ
これじゃあ成人式でまた比べられる
こんな風に思ってしまう
自分が嫌だ
どうしたら痩せれるんだろう…
こんなこと誰にも言えない


ビックリした
まさかこんな風に思ってるとは
考えもしなかった
頭もいいし、性格も悪くない
おっとりとしていて穏やかな妹が
わたしに劣等感を抱いてるなんて
思いもしなかった

これはどうにかしなきゃ!