P:「今日は3組のロックバンドをお迎えしています。『tacica』『THE NOVEMBERS』『People In The Box』明日vanvanV4で行うこの3組から、ボーカルの3人が来てくださっています。お送りしたのは、THE NOVEMBERSで新しいアルバムから『彼岸で散る青』でした。『彼岸で散る青』凄いタイトルですよね。はい。」
小:「そうですね。ははははっ(笑)」
P:「そして、こう最後の叫びが凄かったですねー。」
小:「はー。そうですね。」
P:「あれはライブ会場で歌ったら、すごい気持ちいいんじゃないですか。わー!っていう。」
小:「いやー、でも、僕叫ぶときも、ほんとに、あのー(笑)、のどが切れるんじゃないかって気持ちで毎日やってて。」
P:「毎日だったら、大変ですね、でも。」
小:「大変です、もう。医者とかに『やめろ』って言われてるんで。はははははっ(笑)」
P:「それでもやるんですね。」
小:「そう。そうです。ふふっ(笑)」
P:「ロックですね。私の座右の銘が、『迷ったら、ロックの方を選ぶ』っていうのにしてて。生まれ変わったら、やっぱり、ロックバンドのボーカル、それも、男性に生まれ変わりたいんですよね。」
波:「それはおすすめはしないですね(笑)」
P:「どういうところがですか。」
波:「やー、あのー、なかなか負担が、凄いですよ。」
P:「どういうところがですか。」
波:「あのー、なんでしょうね。あのー、結構、結構肉体…をですね、」
P:「はいはいっ」
波:「結構苦使しますよ。」
P:「ふーん。」
波:「だから、ダメージが凄いんですよ。」
P:「やっぱ、ライブ会場とかで、ですか。」
波:「そうですし、見えないところのいろんな、なんやかんやを隠しながらやってるんで(笑)」
P:「見えないところを隠しながら!?(笑)」
波:「持病を隠したり、とか、あのー、もう、もう、あのー、見えてるところなんてちょっとですから。」
P:「あっ。でも、ほんとに、光の部分しか、ねぇ、お客さんに見せちゃいけないし。あるんでしょうね、きっと。」
波:「そうだと思いますね。」
P:「あと、作詞作曲をしていて、バンドメンバーがいて、っていうのも、この3人の共通点ですけど。自分にある意味、かかってるわけじゃないですか。そういうのって、やっぱりプレッシャーなんですか。どうですか。」
波:「そうー、ま、でも、いや、みんなやりたくてやってることなんで、全然なんか、プレッシャーがあると逆に、なんか、ね、いや、それがモチベーションになったりもする時もあるし。んー、なんか、それを楽しめるようじゃないと、やっぱり、世界は面白くないというか。」
P:「やっぱり、そこが、ちょっと、ロック魂がないと、やっぱ、やれないですねー。」
波:「ロック魂。そうですね。ロック魂ですね。」
小:「(笑)」
P:「猪狩さんはどうですか。」
猪:「やー、一緒です。」
P:「作詞作曲とか、大変じゃないですか。やっぱり、でも、好きだから、そういう、苦にはならないもんなんですか。」
猪:「や、大変ですよ。無茶苦茶大変。だから、たぶん、定期的にライブやるんじゃないっすかね。」
P:「それで、ちょっと、お客さんに見せて、反応を見て、」
猪:「いや、反応がどうのこうのって言うんじゃなくて、」
P:「はい。」
猪:「やっぱ、そもそも違うじゃないですか、なんか、こう、ベクトルがというか、」
P:「はい。」
猪:「メンタルとフィジカルというか。なんか、こう、ライブをやって、また製作に入るっていうのが、なんか、精神的にも、なんかすごい、バランスが取れてるのかなって思っ、俺らは、前は、ずっと制作期間ばっかやった時は、あんまり、精神的に、よかった、とは思ってなかったから。」
P:「やっぱり、人と、ちょっと、触れるところがないと、って感じなんですよね。」
猪:「そうっすね。」
P:「小林さんはいかがですか。」
小:「そうですねぇ…。何の話でしたっけ。(笑)」
P:「作詞作曲の。なんか、すごくオリジナリティのある世界じゃないですか」
小:「はい。」
P:「どういう感じなんですか。」
小:「いやー、もう、僕は単純に、さっき言った通り、知的好奇心とか、ほんとに、あのー、自分の豊かさとかを求めてやってるだけなので、その、あのー、もっと良くするためには、っていうことで悩んだりとか、あのー、試行錯誤はあるんですけど、それが、負担というか、精神的に、その、なんていうんだろ、それで貧しくなったら、本末転倒じゃないですか。だから、その、体力的に、こう、きつい時はあるんですけど、それがネガティブな方にはいってないですね。」
P:「やっぱ、それが、向いてるってことなんでしょうね、この世界に、きっと。」
小:「それか、もう、なんか…。否応無しにそれを引き受けないと、そもそも…、やること自体が矛盾してくるのかもしれないですね、僕は。」