聴者に対し「どんな人物がこの演奏をしているのか?」という想像力を掻き立てさせることもまた、ギタリストの大事な仕事だ。
そのためにキャラクターであったり、身を包むファッション性は欠かせない要素となる。

さらに「女性である」、ただそれだけで強みになりえると筆者は思う。
男がやっても何ともない事でも、女性がすることで、「何だかお洒落になっちゃう」ってことは結構ある気がする。

ピンクのテレキャスを引っさげて登場するは、小悪魔ブルーズ女性ギタリスト、スー・フォーリーだ。

筆者が虜になったのは、その「洒落た演奏スタイル」だ。ハンチングにクールな笑顔、時折みせる寂しげな表情、どこを取っても「洒落」ている。
それに容姿やファッションもさることながら、クロマチックランなど中々にギターでも魅せてくれる。

Gone Blindは、静寂な中にブルーズを詰め込みまくっているが、スーの華奢なヴォイスが柔らかくまとめきっていて何とも心地よい。

最新アルバム「The Ice Queen」では、若かりしキレッキレな彼女からは想像できないほど、一段と丸くなった大人なブルーズを聴かせてくれる。
本当に良い歳の取り方をしていると思う。

ブルーズな人生を送る女性は、やはり麗しい。











My Favorites Three Major Guiterist編 完結にて