今回紹介する本はこちらです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『ストレスフリー超大全』 樺沢紫苑著

 

著者は精神科医にして人気ユーチューバー、

心の問題、ストレスの専門家とも言えます。

 

ストレスはできたら無くしたい、と考える方は多いのではないでしょうか?

 

ただ、そう簡単にはいかないのが現代社会。

著者は冒頭でこう述べています。

 

○ストレスフリー=ストレスゼロのことではない。

○いい意味で適度なストレスを持つことは大事である。

 

 

たとえば、大事なプレゼンの前日に緊張しながら必死になって調べ物をすることなど、ストレスが人を良い方向に成長させることがあるというのも事実ですし、そもそも社会人として他人と関わっていく上で、ストレスは避けて通れません。

だからといって過度なストレスを感じ続けるのも危険で、うつなどのメンタル疾患にかかる恐れがあるそうです。

 

つまり「ストレス」は、必要でありながらも抱えすぎてもいけないものであり、そのバランスをどうとるか、どのように飼い慣らすべきか、といったことが現代の社会人にとって課題なのかもしれません。

 

著者は「ストレスフリーな人」の定義として、次の2つを挙げています。

 

①昼間ばりばりと働いてストレスを感じても夜寝るときにはリセットできる人

②耐え忍ぶ、ではなく、しなやかに受け流すことができる人

 

なるほど、これは理想かなと思いました。

このリセットする力、受け流す力を身につけたいですよね。

本書では、こうした力を養うための、考え方や行動の習慣をはじめ、さまざまな対処法が紹介されています。

 

私がこの本でもっとも気づきを得たのは、第一章の「不安を行動で取り除く」という言葉です。

これは、すべてのストレスにおいて、ベースとなる対処法かなと感じました。

 

少し個人的な話をさせていただきますと、私は今年の4月から、全く予期していなかった形で、人事異動となり、仕事内容の違う部署に配属となりました。

もちろん教えてもらいながら一から仕事を覚えていくわけですが、わからないことがあまりにも多く、先が見通せない、ということもあって、「悩み」や「不安」の連続でした。

 

それをどう切り抜けてきたかというと、まさに「行動」すること。

わからなくて、先が見通せないからこそ、何がわからないかを明確にする、自分で調べる、上司や同僚に訊く、とにかく先方に電話してみる、得意先の方と会ってみるなど、「行動」を重視しました。

 

おかげで、それほどのストレスをためこむこともなく、順調に仕事を覚えることができていると自負しています。

 

著者流の言葉で言うと、

 

 

不安は何もしないと増え、行動すると減る。

不安や悩みをTODOに置き換え、行動する。

 

 

ストレスフリーになるための基本的な姿勢として、これは大事かなと思ったのでこれからも実践していきたいです。

 

 

もう一つ、本書で面白かったのは、「本音は出すべきか、出すべきでないか」の章で、「ペルソナ」について語られているところ。

 

ペルソナは仮面という意味で、心理学でも使われる言葉だそうです。

人間関係の軋轢やストレスに巻き込まれないためにも、この「ペルソナ」を使い分けることを著者は推奨しています。

 

会社では会社員として振る舞い、上司と接するときは部下の仮面を、部下と接するときは上司の仮面をつける。

家でも、子供と遊ぶときは親の仮面をつけて振る舞い、夫婦では「夫・妻」の仮面をつける。

 

これは皆さん、自然とやっていることではないでしょうか?

そして、

 

 

実際に、上司、部下、家族と接する時は「言葉遣い」や「表情・態度」が変わるはずです。誰もがペルソナを使い分けているのです。

 

 

と著者は述べています。

たしかに私自身も、相手によって自然と言葉遣いや態度を変えているなと気付きました。

ただ、どこかに、「人によって態度を変えることへの後ろめたさ」のようなものを感じてきたのも事実です。

 

作家の平野啓一郎さんも、似たようなことを言っていましたが、いろんな顔をもっているのは決して悪いことではなく、むしろ自然なこと。

親しくもない人に急に素の自分をさらけだしたり、感情反応を実際に言葉に出して言ってしまって相手を不快にさせたりした場合、後悔しますよね。

そうではなくて、相手によって、臨機応変、変幻自在に変わっていいものなのだと考えることで、すごく人間関係が楽になるんですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

著者も言うように、「本音と建前を使い分ける」だとネガティブな印象を受けますが、「ペルソナを使い分ける」と考えるだけで、かなりラクになります。この考え方を知ったことは収穫でした。

 

また、本書には項目ごとに、それぞれの問題を深掘りしていくためのおすすめコンテンツ(書籍や映画)が紹介されています。

「ペルソナ」のところで紹介されているのが、ジム・キャリー主演の『マスク』というコメディー映画なのですが、これがめちゃくちゃ面白くて、大いに笑わせてもらいました。

 

本書はこのように、著者おすすめのコンテンツを活用して、深掘りしていく面白さもあるのでしょう。

 

他にも『GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代』など、気になるビジネス書や小説がいくつかありましたので、2、3冊はポチろうかと考えています。

 

樺沢先生、いつもありがとうございます!

 

心・身、すこやかに。