この本は、古本屋さんで何気なく本棚を並べていたら
ふと目に止まって、100円だったから買って読んでみた本。
正直今までパケ買いして読んだ本は、裏切られることが多かったんだけど、
この本は、今の私の生活にちょっと被るものがあったこともあってか
最後まで愉しく、所々で感銘しながら読ませてもらいました。
題名にも記載した通り、この本は
シャッター街になってしまった商店街の街おこしをしようと
数名が立ち上がって、次第にその輪が町民へ広がっていく話。
『ねこまちフェスティバル』が開催されるまでに
たくさんの弊害を乗り越えなければならなかった、主人公愛美や、その他の人たち。
”余生を静かに暮らしたい””正直もう商売しようとは思えない”
”こんなところで商売したって儲からない””あと数年しのげば年金で生活できる”
そんな、もう街の復興なんて一ミリも考えていない商店街の人たちを
あの手この手でなんとかフェスティバルの開催を承諾してもらおうとする愛美たち。
まずね、この苦労や労力に胸を打たれた。それでも『諦めたくない』と
愛美達は奮闘を重ねる姿や、フェスティバル開催に向けてのアイディアを
みんなで話し合いながら出し合っていく姿に、
『ゼロからイチを作り上げるのは本当に生半可なことじゃない。
だけど、諦めなければ成し遂げられないことなんてないんだ』
ってことを教えてもらった。
最後に、この本の登場人物の一人のおじいちゃんが言ったセリフが
とても心に響いたのでここにメモしておく。
『あなたはいろんな人に対して誠実であろうとしているんだ。だから窮屈だったり
息苦しかったりする。でもその窮屈さ、息苦しさこそが、あなたがひとりぼっち
ではない、という証なんですよ。(中略)彼女はもう二度と、失う悲しみを
味わいたくなかったのかもしれないね。誰かを愛し、誰かを気にかけて生きる
ということは、その愛する者を失う不安を常に抱えて生きる、ということでもある。
俺はひなちゃんの生き方が羨ましいと思う反面、あれほど哀しい生き方を
している人は他に知らない、』
様々な方面、様々な形で『生きる』ことを諦めない人たちの
奮闘劇が、胸を打たれる作品でした。
