『言葉が、文字が、文章が、人々を幸せへと導く』との教えを持つ宗教団体に
言葉と、文字と、文章で、苦しめられる宗教団体の弱者たち。
強者からの圧力で人生を狂わされた子ども。
教団に救いを求めてどんどん沼へハマっていく母親。
その犠牲となる子ども。
洗脳され切ってしまった親。
子どもの未来までもを宗教団体に売ろうとする狂親。
今現代の社会問題であろう事案に目を向けた、
今の私たちがどう生きるべきなのか、
どう生きてもいいのか、
大切なことを伝えようとしてくれる、
メッセージ性のある作品になっているとも、感じました。
この主人公たちの、繋がるべくして出会ったふたりの、
決して甘くない、一筋縄ではいかないこの関係性の、
切なくて苦しいけど、でも未来も繋がっていられるという確信が
きっとこのふたりのこれからを生きる糧になっていくんだろうなと
妄想を止めさせてくれない部分も読み応え最高でした。
何ともほっこりなハッピーエンド、ではないけれど
どうかこのふたりが、いつかどこかでひっそりと、
幸せに暮らしていてほしいなと、
願わずにはいられないです。
フィクションから繋がっていくノンフィクション。
完読後、『ただ、星を守りたかっただけ』の帯を見て
涙が滲みました。
もしかしたらこの世界のどこかに、
こうして苦しめられながら生きている若者が
いるんだろうか。とも思うような、
ちょっと本当に現実にあり得る世界なんじゃないの?!とも
思った作品でした。
2026年度本屋大賞ノミネート作品!こりゃ大賞かな?!
