独身時代に実家で目にして

気になっていた、本のタイトルです。

 

いつか子供が生まれる時になったら

読んでみたいと思っていました。

 

(実家で長年眠っていたと思われるのに

 なぜか私の両親は所在すら認識しておらず

 読んだことがなかった(?)模様)

 

かつ、娘がくもん教室に通うきっかけ

にもなった本です。

 

 

 

 

個人別・学習別の学習システムで

数多くの優秀児を育成した公文式の創始者、

公文 公(くもん・とおる)先生による著書です。
※当著書の「著者略歴」参照

 

『二歳で本が読める ー わが子を優秀児にする早期読書』

(1991年10月28日第一刷発行、講談社)

 

 

 

この本が気になっていた理由は、

私自身、全然本を読んでこなかったからです。

長年、読書は苦痛でしかありませんでした。

 

読書が好きと思えるようになったのは

30歳を過ぎてから。。。

 

夫の両親や祖母は大の本好きで読書家、

(夫自身は小説を読む程度でしたが)

結婚後にそんな夫の家系の話を聞いて

私も本を読んだ方がいいなと

思ったのがきっかけで、

本を手に取り始めて

徐々に本を通じた学びの楽しさを

知るようになりました。

 

 

これは、遅過ぎたなと

後悔しています。

 

 

そんなこともあり、

子供は私のように

本嫌いにならないといいなという

思いがありました。

 

私は本の楽しさを知らず、

とにかく教科書を覚えないと、、、

そんな学習法しかしてきませんでした。

思考力は乏しく、話すのは下手です。

 

 

本をたくさん読めたらそれだけで

きっと世界を広げられるだろう!

それが考える力のベースになったら

いいなあ!と思っていました。

 

 

長女を妊娠中にようやく読む時が来たと

思って読んでみると、

優秀児の方々の乳幼児期の驚きの

エピソードの数々が出てくるのですが、

本の全体を通じて私が最も

惹かれたのは

 

「子どもの可能性を信じる」

 

という公文先生の強い思いでした。

相当な数のお子さんを育成してきた方

おっしゃることには、揺るがぬ強さが

あると感じました。

 

幼児の能力差は、子ども一人一人の

能力の差ではありません。(略)

「赤ちゃんでも、絵本を見せれば

 ニコニコした。たくさんの本を

 読んであげれば、きっとわかる」

と思えば、子どもは絵本にも興味を

示します。(略)

子どもは、親がこの程度の伸びでよい、と

思ったところまでしか伸びません。

学ぶ力、考える力を与えてあげなければ、

せっかく持っている可能性をいかせる

はずがないのです。

(第二章 乳幼児教育の差が一生の差となる p.132より)

 

ことばを覚えさせたりすることは、

ミルクをあげたり、あやしたりすることと

同じくらい大切な育児の一つです。

毎日の暮らしの中で、愛情を持って

楽しみながら繰り返していれば、

子どもは自然に語彙を増やし、

考える力を育てていきます。

(同、第二章 p.140より)

 

乳幼児教育は知性の面ばかりでなく、

なにより心を育てます。

そういう意味では、教育というより、

重要な育児の一環として、真剣に

取り組んでほしいものです。

(同、第二章 p.139より)

 

など。

 

決して勉強ではなく、

子供にとって楽しい遊びとして

漢字や数字などの言葉を

親が働きかければ子供は

インプットできるのだそうです。

 

そしてまた、

『頭と心と創造力は一緒に育つ』

(第二章 二のタイトル p.133)

のだそうです。

これもとても魅力的なキーワードで

本当に大切なことだと思います。

 

早期教育、というか、教育そのものの

数多の手法や考え方に正解はない

というのは承知しています。

 

でも、

 

できる時にできることをしてやりたい

 

とは親なら誰もが考えると思います。

 

『乳幼児は無限の可能性を持っている』

(第一章のタイトルです)

と知れたら希望を持てないでしょうか?

 

 

私は本で紹介される優秀児の

お母さんたちの働きかけの例には

到底届かないことしか

できていませんが、

公文先生の言葉に倣い

子供の可能性を信じることは

絶対に守ろうと心掛けています。

 

本のタイトル通り

二歳で読書ができるようになることは

あまり意識していません。

 

実際には、今は、

毎日プリントをやる!!ひらめき

 

のは守ろうとできる限り頑張っています。

(宿題として1教科10枚✖️3科目)

 

 

 

早期からの読み聞かせやフラッシュカードを

毎日見せるなどの具体的な学習の話も

出てきますが、

そういう

「教育」という範疇を超え、

「育児」や「愛情」という切り口

から語られることがあるからこそ、

 

子育てするなら必ず自分にも関係する

 

と私は思ったので、初めての育児をする身として

読んで本当に良かったと思っています。

 

 

娘がくもん教室に通っているのを知ると

「英才教育してるの?」

と言う身内もいましたが、

そんなつもりは本当にないです。育児です。

 

乳幼児の発達や育児、教育に

興味がある方にはぜひ一度読んで

いただきたい一冊です。