2022年9月8日に母が永眠しました。
この記事は、母と過ごした最後の2週間の記録です。

ガンとの闘病は、ご本人もご家族も不安や迷いが多いと思います。
少しでも心を軽くするお手伝いができればと思い、残すことにしました。
 
当時の私が知りたいと強く感じた、体の変化や痛みへの対応を、できるだけ詳細に記録します。
ですが、個人差が大きい部分ですので、ひとつの形としてお読みいただければ幸いです。
何卒よろしくお願いいたします。

 

 

9月3日(土)

モルヒネの流量を0.5mlまで増やした。

起きている時間はほとんどなくなった。

でも、ふと目を覚ますと痛みがないことを喜んで、機嫌もよさそうだ。

 

気になるのは血尿。

まだそんなに濃くはないけど、オムツが少しピンク色になっている。

 

8日からの入院について訪看さんに相談すると、動かすのは危ない可能性があるという話だった。

入院するとしても介護タクシーが良いとのことで、一応8日の朝に予約を取った。

 

モルヒネが少しでも途切れると痛みが強くなるため、点滴をしたままの移動になる。

それに対応するために、8日は訪看さんが朝早くから来てくれることになった。

とても心強いし、臨機応変ですぐに対応してくれることが本当に有難い。

 

 

9月4日(日)

夜中の2時半と朝の7時頃に痛みが急に強くなり、少し暴れてしまった。

暴れたと言ってもほとんど体を動かせないので、痛い痛いと訴えて、手足を少し動かす程度だ。

怪我をしなくてよかった。

 

ブロチゼラムを飲むようになってから、夜中に起きることはなかったのに驚いた。

夜中の痛みはモルヒネの流量を増やすことで落ち着いたけど、朝の痛みはなかなか改善しなかった。

訪看さんに相談したら、発熱とせん妄が強くなってきたせいでモルヒネの効きが弱まっているそうだ。

モルヒネが効きづらくなるなんて知らなかった。

 

カロナールとブロマゼパムという座薬を使ってもらい、熱が下がると痛みも落ち着いた。

血尿はかなり量が増え始めているが、本人が感じる症状はないようなのでとりあえず様子を見ることに。

 

19時頃にまた痛みが強くなった。

訪看さんがいるタイミングだったので、座薬に加えて鎮静剤を注射してもらった。

すぐに眠ってくれて、この日の夜は一度も起きなかった。