2022年9月8日に母が永眠しました。
この記事は、母と過ごした最後の2週間の記録です。

ガンとの闘病は、ご本人もご家族も不安や迷いが多いと思います。
少しでも心を軽くするお手伝いができればと思い、残すことにしました。
 
当時の私が知りたいと強く感じた、体の変化や痛みへの対応を、できるだけ詳細に記録します。
ですが、個人差が大きい部分ですので、ひとつの形としてお読みいただければ幸いです。
何卒よろしくお願いいたします。

 

 

8月27日(土)

朝から痛みが強く、相変わらず1時間~2時間おきにオキノームを飲んでいる。

オキノームの効きもあまりよくない状態で、訪問看護師さんに相談して診察をしてもらうことになった。

血中酸素飽和度も93~90くらいに落ちてきたので、酸素吸入を検討し始める。

 

30分くらい眠って、痛みで目が覚めて、オキノームを飲んで、少し話して、また眠る。

このリズムを繰り返すようになった。

熱もカロナールが切れると38.3度くらいまで上がってしまう。

 

痛みが治まって起きている間は、昔の話をしたり、ラジオを聞いたり、好きなものを食べたりする。

この日はスイカがお気に入りでよく食べてくれた。

 

起きている間にいろいろなことを話して、伝えた。

葬儀の希望や遺品のことも話して、母の希望を改めて確認した。

落ち込ませる気がして怖さもあったけど、いつ会話ができなくなるか分からないから、思い切って話して良かったと思う。

 

 

8月28日(日)

訪問診療の先生が来てくれて、酸素吸入が始まった。

途端に血中酸素飽和度が98まで回復し、指先まで血色がよくなった。

 

痛みの緩和を優先したいことを伝え、明日からモルヒネの点滴が決まった。

モルヒネが始まるとせん妄や深い眠りが増える可能性があることを聞く。

不安は大きいけれど、とにかく母を楽にしてあげたかった。

 

21時頃に薬剤師さんがモルヒネの点滴薬を届けてくれた。

少しでも早く点滴を開始できるようにと、薬局がとっくに閉まっているはずなのに対応してくれた。

これで明日の朝一番に訪看さんに来てもらい、痛みを止めることができる。

薬剤師さんも訪看さんも、親身になって支えてくれるのが本当に有難かった。