2022年9月8日に母が永眠しました。
この記事は、母と過ごした最後の2週間の記録です。

ガンとの闘病は、ご本人もご家族も不安や迷いが多いと思います。
少しでも心を軽くするお手伝いができればと思い、残すことにしました。
 
当時の私が知りたいと強く感じた、体の変化や痛みへの対応を、できるだけ詳細に記録します。
ですが、個人差が大きい部分ですので、ひとつの形としてお読みいただければ幸いです。
何卒よろしくお願いいたします。

 

 

 

母は、8月上旬の抗がん剤(オニバイド)の副作用が強くでて、その影響がなかなか回復しない状態だった。
体のだるさや食欲不振に加え、足のむくみが酷く、痛みがあって動くのが辛いらしい。

それでも私は、ゆっくりと回復するものだと思っていた。
8月24日が母の誕生日で、その日には少しだけ電話もできた。
でも、長く話すのは辛そうで、呂律が回らず、母の体は私が思っているよりもずっと弱っているのだと感じた。

翌日の25日に、弟からの連絡で母の容態が急激に悪くなり始めていることを知る。
自分で立ったり、歩いたりすることが難しくなってきたそうだ。
私はすぐに帰ることを決めた。

 

8月26日(金)

約2ヶ月ぶりに見る母は、前よりもずっと痩せていて、ベッドから体を起こすのも難しくなっていた。

体は骨が浮くほどになっているのに、脛から下は浮腫んでパンパンだった。


眠っている時間が増えてきてはいるものの、起きれば意識ははっきりしている。
帰ってきた私を見て、涙を流して喜んでくれた。

寝室のベッドの横には、ポータブルトイレが置いてあった。
でも、私が行ってからは起き上がることも厳しくなり、オムツになった。

前日までは使っていたのに、今朝から急に立てなくなったみたいだ。

この時の母はエルネオパという栄養補給の点滴をずっとしている状態だった。
それでもお腹はたまに減るらしくて、好きなたこ焼きとお寿司を少しだけ食べられた。

夕方頃から痛みが強くなりはじめて、1時間~2時間おきにオキノームを飲むようになった。

熱も38.0度前後が出たり、微熱になったりを繰り返している。


点滴の影響なのか、トイレもすごく近いみたいでほとんど1時間おきにオムツ交換をする。

オムツ交換時に体の向きを変えると痛みが強くなるようで、見ていて辛かった。

 

9月8日からは入院する予定になっている。

まだ2週間くらいあるから、その間は母が少しでも安心できるように全力で支えると決めた。