体にポートを埋め込む手術は無事に完了した。

が、すい臓ガンの痛みが強く出ていて、栄養不足気味でもあったため、大事をとって1泊予定の入院が2泊になった。

早く家に帰って犬に会いたいと不満そうだった(笑)

 

そして無事に退院。

迎えに行った弟が先生からいろいろな話を聞いてきた。

  • おそらく肝臓に広がっている
  • 造影剤を使ってCTを撮るのは1週間後くらい
  • そのときに新しい抗がん剤治療をするために2泊~3泊の入院になる
  • 遺伝子変異型(?)のすい臓ガンの可能性が5%くらいある
  • ↑の場合は別の治療法がある
  • いつ何があってもおかしくない

あまり良い話ではなかった。

少しだけ寒気がした。

 

が、当の本人は「なるようになるさ~」のノリだった(笑)

いつ死んでもいいというとだいぶ語弊があるが、母が言うには「今死んでも未練はない。犬が心配なだけ」だそう。

それを聞いて、なんだか肩の力が抜けて笑ってしまった。

まだまだ母に助けられているし、支えられているなぁ。

 

とはいえ、外科と腫瘍専門の先生はまだまだ治療できる範疇だと判断し、いろいろな治療法を提案してくれているみたいだ。

延命治療に近いのかもしれないけど、諦めるのはまだまだ早い。

母も手の施しようがないといわれるまでは、なんでもやってみると言ってくれた。

 

あと、悪い話ばかりではなかった。

ポートを付けたことで痛みを軽減しやすくなったんだ。

今までは抗がん剤治療の日に点滴で痛み止めを打ち、その効果がある間だけは楽になっていた。

効果が切れると飲み薬だけで痛みをコントロールすることになるため、どうしても辛い時間が出てしまう。

 

それが、ポートを付けたら点滴が家でもできるようになるらしい。

ちょっと練習が必要なのと、母は緑内障も患っていて視力もあまりよくないから、心配ではある。

それでも長時間痛みから解放されるのは素晴らしいことだと思う。

「できるだけ自分がやる」と弟が言ってくれたのも頼もしい。

 

それプラス貼付タイプの痛み止めも使うようになった。

点滴を家で始めるのはまだ少し先みたいなので、その間はこの貼付タイプが頼りになる。

飲み薬だけのときよりもだいぶ楽になったと言っていた。

よかった。

 

ちなみに、この貼付タイプの痛み止めは、初回だけは貼ってから10時間しないと効果がでないそうだ。

病院から電話をくれたときに、その文句を言っていた。

「貼ったんだからすぐに効果がでそうなのに、なんなのよねぇ」って。

 

本気の文句というよりも、私を安心させるために言ってくれているように感じた。

一番辛いのは本人のはずなのに、また助けられてしまった。

 

母の痛みは、今年の初め頃から比べると間違いなく酷くなっている。

次回はポートから造影剤を入れてCTを撮り、新しい抗がん剤を試す入院だ。

少しでも転移が少なく、そして新しい抗がん剤が効きますように。

 

 

ヒマワリ前の話はこちら

母のすい臓ガン⑤ ~造影剤が入らない~