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かいマムと申します。
現在夫婦共働きで長男きぃまる、次男ちゅけぷん、長女あーたんの3人の子供を育てています。
このブログでは妊娠中に胎児ポッター症候群と診断された次男の物語を綴っています。
相変わらずの水様便なのに、なぜか体重が増え始め、強烈な食欲を見せ始めたちゅけぷん。
マムの必死のお願いで、哺乳量が一気に倍になりました。
前回のお話はこちら
なんとか哺乳量は増やしてもらえたものの、毎日毎日水下痢や血便をし続けていて、エレンタール(お薬ミルク)の濃度をちっともあげられないでいる日々でしたが、ある日Y先生と、師長さんと、総合診療部の部長さんが揃って病室に現れました。
病棟に移って3週間〜4週間目に入ろうかという頃だったと思います。
なんじゃなんじゃ
師長さんは移動初日にしかお見かけしたことがなかったし、部長さんは初めましてこんにちは、でした。
「実は、カイマムさんに謝らないといけないことがありますねん。」
「え、部長さん京都の人ですか?」
「あ、わかります⤴️(語尾上がる)」
「めっちゃ京都イントネーションですよね」
「かいマムさんは神戸?ですかね。」
「お、当たりです。音でよう分かりますね?」
「お互い様ですやん」
どう考えてもシリアスそうな状況なのにイントネーションで出身地当てをしあう医師と患者。東京にいる関西人出身地当てあるある(しょーもなくてごめんなさい)
「実は本日は謝らなくてはあかんことがあって、こうやって雁首揃えてきました。」
「はぁ...なんでしょう?」
「ちゅけくんのエレンタールなんですが...実は指示していたものと違うものが出てたことがわかりました。」
「え....具体的にはどういう」
「実はですね、ちゅけくん、NICUから病棟に来たときに38%濃度で、今40%濃度頑張ってるところで水様便ということやったと思うんですが...実は薬剤部の調合ミスで、40%になった時からここ3週間くらい44%濃度がきてたということなんですよ...本当に申し訳ありません。」
はい、アゲイン。
「ちょ、ちょと待ってください。あの...今まで1%の濃度上げるのに何週間もかけて、ジリジリと頑張ってたところ手違いでいきなり44%きてた...と?」
「はい、そういうことですね。」
「え、と...水様便や血便は、ちゅけにしてみたらいきなり濃いのがきたので、もうなかなか止まらなくなってた....と?つまり本人にしてみたら、量は足らんわ、濃度はあってないわという状態やった...と。」
「はい、そういうことですね。」
プシュー
40%も44%も変わらんやーんと、皆様思うかもしれませんが、なんせ濃度10%から1%刻みで水様便血便と戦いながらあげてきてたので、一気に4%あーーーーっぷってなかなか衝撃的だったんです。退院目標も濃度50%って言われてたし、あと10%がなかなか進まない....って思ってたところ手違いで軽く4%飛ばされてたっていうね
いや。腸のなかった子にしてみたら笑い事じゃないんです...。
「お父様にも直接ご説明と謝罪をしたいと思います。お仕事もあるかと思うので、土曜日とかにお話できないか、ご予定を聞いていただけますと助かります。(全部京都弁イントネーションで)ほんまにこの度は誠に申し訳ありませんでした。」
「あ、はい。毎週土曜はお兄ちゃんも窓越し面会で連れてきてるので、土曜にお話を改めて伺います。けど、お兄ちゃんを預かってもらう人がいないので、お話を聞く部屋まで連れてくことになりますけど、いいですか?」
(コロナ以前から兄弟の病棟入室が一切禁じられていて、いつもドア越し面会でした。んでお話するのは多分病棟内の面談室だろうな、と思ったので、そこまで長男連れてくよ?と確認しておきました。)
「はい、そこは今回お話のためということで入っていただいて大丈夫ですので...」
「了解しました。では夫に伝えておきます。」
先生たちが退散した後、要点を整理しようと考えましたが、一瞬何を伝えられたのかよくわからなくなりました。あんなに1%刻み、量もちょろっとずつで、腸の負担がって言ってたのに
今までやってたこと何やったん
そして転棟以来2回目ましてで、今日も一言も言葉を交わさなかった師長さん、転棟初日の忘れられ感をフツフツと思い出しました。
あれ、これってやっぱり連絡不足とか確認不足とか、なんかそういうヒューマンエラー的なアレなんじゃないですかね...アレ...。
アレ...。
「それは医療事故やぁぁぁぁぁぁ」
あ、ハイあえて、アレと言ってましたけど、言いましたね。夫くん。
ハイ。次回夫くん再び吠えます。
続く