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かいマムと申します。
現在夫婦共働きで長男きぃまる、次男ちゅけぷん、長女あーたんの3人の子供を育てています。
このブログでは妊娠中に胎児ポッター症候群と診断された次男の物語を綴っています。
命の危険からは脱したものの、闘病生活の終わりが見えない状態が続き鬱々とした日々を過ごしていました。
前回のお話はこちら
今日はお話の流れからはちょっと離れるのですが、入院中の、うぉっというエピソードのご紹介です。
ちゅけぷんを見てくれる医師は総合診療科、腎臓科、アレルギー科、外科で、先生によって2日1回、1週間に1回、と訪問してくれるのですが、総合診療科と外科の先生は毎日必ず1回は来てくれていました。
総合診療科は主治医なので当然としても、外科はポートの管理のために来てくれていたのです。この外科の先生、あだ名が軍曹。(例のあまり仲良くなれそうにない同室のお母さんがつけたあだ名。なんかこういう少し悪意のこもったあだ名をつけるセンスとか抜群すぎて驚く...)
外科の先生らしく、ものすっごくテキパキと行動されるし、もの言いもものすごいハッキリしてる。(私は好き)
ある時ちゅけぷんがポートから採血になりました。(ていうか結構しょっちゅう採血です)万一血液が飛び散らないように、採血時はベッド周りのカーテンを締め切って行います。この日新人の気持ちの優しい看護師さんが補助に入りました。ちゅけは標準体重に遠く及ばないチビのガリガリの赤ちゃんですが、とにかくなぜかパワーがあります(なんでや...)
これくらいの細っちい赤ちゃんを抑えつけるのにはこれくらいかな、と思う力の2倍くらいは力を込めないと、反撃に合うのですが、新人看護師さんちょっと、優しすぎたポートからの採血は心臓付近から直に血をとることになるので取り扱いがめちゃくちゃ繊細です。
あ!これはあかん!!!と思ってマムも慌てて抑制補助に入りましたが、血管穿刺の危険を回避するために先生も咄嗟に針を抜きました。(ちゅけのポートには逆血防止弁がついていたので咄嗟に抜いた方がいいという判断だと思います。コンマ秒でそういう判断ができるところも腕のある外科医だと私は思います。)
しかし逆血防止弁がついてても心臓周りは全身に血を送るために圧がすごく高いところですから、ポート内に溜まっていた血が、まあまあホラーな感じにパッと飛び散りました。締めていたカーテンにまで....
そこで慌ててしまってさらに動揺した看護師さん、ペーパーで血をゴシゴシふいてしまい、手袋まで血まみれに。
マムが保定慣れしてると判断した先生、ギャーギャー泣くちゅけぷんの処置を早く終わらせてあげるべく、そのままマム保定(本当は親だけの保定はダメ)で採血を続行しました。カテーテル感染の疑いのための検体だったので、至急扱いで、定期集配ではなく、すぐに検査室に持っていく必要があったみたいです。
「終了です、今すぐ直に検体を届けてください。」
「は、はい...!」
焦っていた看護師さん、血塗れの手袋のまま、検体の容器を受け取ってしまった...。
「何やってるの!!!!!!!!!!!!」
マジで怒号が飛びました
「自分のやってることの意味はわかっていますか?今あなたは検体を汚染させました。」
「す、すみません。」
看護師さんはポロッと泣いてしまいました
「血がついてしまったなら、なぜトレーで受け取らないんですか?初歩的なことです。こんな小さな体から何度も血を抜く負担がわかりますか?あなたのミスでもう一度この子は辛い思いをします。泣いている暇があったら、今後患者に負担をかけないように、自分の仕事を全うしてください」
いや、ほんまその通りやねんけど、言われてる方は超絶怖い....
ちゅけぷんあえなく2度目の採血、ギャーっとなりました
けど、軍曹先生患者にはめちゃくちゃ優しいんです。
「2回もごめんね」って微笑んで、ちゅけの頭をゴシゴシ撫でていきました
先生がいなくなった後も、看護師さんがまだ泣いていたので、小さな声で、「大丈夫ですよ、どんな仕事だって、みんな経験を積んでベテランになるんですから。気に病まないでくださいね。」とお伝えしました。
「本当にすみません。」とおっしゃって、血飛沫が飛んだシーツを交換し、他にも飛んだところの消毒を一緒にしました。
カーテンを開けると、「出た出た〜何今のめっちゃ怖かったね、軍曹!!何があったの〜????」と同室の人に聞かれましたとさ。
続く