ご訪問いただきありがとうございますひらめき

 

 

かいマムと申します。

 

 

現在夫婦共働きで長男きぃまる、次男ちゅけぷん、長女あーたんの3人の子供を育てています。

 

 

このブログでは妊娠中に胎児ポッター症候群と診断された次男の物語を綴っています。

 

 

 

 

金曜の夜に破水になり、スタッフが揃ってから出産した方が良いということで、2日半の陣痛に耐え、月曜、平日になり、万全の態勢でお産に臨むことができそうでした。

 

 

 

 

 

前回のお話はこちら

 

 

 

 

 

 

 

手術は朝一番のミーティングでその日に順番を決めるのだそうです。

 

 

 

 

 


3つの病院で3回帝王切開を受けていますが、どこの病院でもそうでした。
早朝出血し始めたため、緊急コールがかかり、スタッフ全員1時間早く出勤してくださって、朝一番の手術となりました。







張り止めと抗生剤を点滴していたので、腕に点滴ルートはもう取れていましたし、手術室の準備が整って、呼ばれるのを病室で待っていました。

 

 

 

 

 

 


7時45分頃に夫が病室にきました。(←遅いっっむかっ
もう今にも手術室に呼ばれる、というタイミングだったので、間に合ってよかったです。







この病院では手術の時に好きな音楽をかけてくれるというので、夫にCDを頼んでいました。長男の時、無機質な手術室で、かちゃかちゃと器具の音が響くのは恐怖心を煽りました悲しい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

手術台は十字架のような形になっていて、腕も器具で台に固定されます。帝王切開では赤ちゃんに麻酔薬が回らないように部分麻酔で術式を行います。痛みはカットされていますが、縛られた状態で、切られる感覚も、内臓を動かされる感覚も、色んな感覚があり、かなりショッキングな体験です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

病気の手術なら全身麻酔で行う開腹手術を意識のある状態で行うという壮絶さに耐えられず、術中、嘔吐する人もいるそうです。全身麻酔で行ってしまうと、赤ちゃんにも麻酔が回ってしまい、危険な状態になるので、母親はこの試練に耐えなくてはいけません。

 

 

 

 

 

 




心の平穏を保つために、絶対にCDを間に合わせて欲しかったのです。
(いや、夫にもいてもらわないといけないんだけどね。泣き笑い











曲はディズニー映画、「モアナと伝説の海」のWe know the wayを選びました。
ポリネシアの伝統的なリズムを現代的にアレンジした曲で力強いパーカッションとコーラスで、海に漕ぎ出すんだ!旅に出るんだ!新しい家を、家族を作ろう!私たちの生活を作ろう!例え私たちが道半ばで倒れても、仲間が前に進む。という内容で、手術中とても勇気づけられました。

 

 

 

 

 

 

 

 


余談ですが、マムは学生の時にニュージーランドに語学留学していて、マオリ文化に触れる機会があり、このマオリの鼓動が大好きなのです飛び出すハート鼓動に乗せて、すごくシンプルに、生きるんだ、というメッセージが伝わってきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

ややこしいことに押しつぶされそうな時は、「そうだよね、シンプルに生きよう」、という力をくれます。縄文系の人々の祖先はこのポリネシアの人々で、木をくり抜いたカヌーで日本までやってきたという説が、言語学の分野でも遺伝子解析の結果でも浮上していて興味深いです。

 

 

 

 

 

 

余談終わり。








オペ室に呼ばれ、ベッドのまま手術室に移動しました。






ここは子供の病院なので、手術室に行くまでの道のりの天井にはたくさんの可愛いキャラクターの絵が描いてありました。ここでたくさんの難病の子供たちが手術に臨んでいるんだな、スタッフの皆さんは少しでも子供の緊張を和らげようと工夫されているんだな、と思うと、小さい子だって頑張ってるんだ!私もがんばろう、と思えました。

 

 

 

 

 

 

 

 

(この病院中の可愛い装飾は、元患者の親御さんで結成されてるボランティアさんたちが作ってくださっているそうです。)









オペ室の手前までくると病棟看護師さんからオペ室看護師さんへ引渡しされ、私も名前や生年月日など間違いないか確認されました。ベッドを手術台横につけ、せいの!で移乗させられました。手際よく素裸にされてるうちに、麻酔科医がまずやってきて、挨拶してくれます。そしてすぐにルートに点滴をつなげ始めました。










麻酔科医が「あー!」と声を上げました。

 

 

 

 


「へ?なんですか?」

 

 

「マムさんすみません、テープを切ろうとしてルートチューブ切りました。すみませんルート取り直します。」

 

 

 

「あ...はい....」

 

 

 



地味に針の刺し直し、痛いです。
そして麻酔の先生が看護師さん達にめっちゃ責められてました泣き笑い









長男の時には硬膜外麻酔の針を刺しましたが、私が硬膜外と相性が悪かったことを告げていたので、いきなり局部麻酔です。手術代の上で横寝になり、その状態で体育座りのような形で膝を抱えます。

 

image

この姿勢取るたびに大型犬の保定のようだと思ってしまう泣き笑い

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

脊椎注射はギョッとするほど痛いので、浅い部分に細い針で弱い麻酔をかけていきます。脊椎注射は手元が狂うととても危ないので、オペ看さんたちにガッチリ保定されて行いました。麻酔を入れ麻酔薬がうまく回るように手術台を前後左右に少しずつ傾斜させます。

 

 

 

 

 

 

 



手術台ってロボみたいにあちこちのパーツ、足だけとか下半身だけとか、かなり自在に動くんです。








麻酔が効いてくるとポカポカと下半身が暖かくなってきます。








次にNICUの医師たち5名と腎臓科2名と消化器外科の医師2名が保育器と共に登場しました。

(すごい人数...そりゃこの人たちが土日に全員集まるのは無理でしたよね💦)

 

 

 

 

 

 

 


挨拶をしてくださり、待機室で赤ちゃんが出るのを待っていますね、と言っていました。

 

 

 

 

 

 


その時にはもう手術台に乗ってしまっていたのでよく見えなかったのですが、オペ室の隣に待機室と呼ばれている部屋があるらしく、赤ちゃんの応急処置はそこで行うようです。








この辺りで時刻は朝8時45分くらいでした。







全ての準備は整いました。

いよいよ執刀医入室です。

 

 

続く

 

共働き夫婦の子育てのあれこれを描いた

本家ブログはこちら

下矢印