水面下で進む危機~発送電分離による電力供給の不安定化~ | moltoke_Rumia1pのブログ

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電力システム改革、発送電分離は「法的分離」へ

- MSN産経ニュース

http://sankei.jp.msn.com/life/news/130122/trd13012200340001-n1.htm

(以下引用)


(引用ここまで)経済産業省は21日、電力制度改革を議論する

有識者会議「電力システム改革専門委員会」(委員長・伊藤元重

東大大学院教授)を開いた。


最大の焦点である大手電力会社の発電部門と送配電部門を分ける

「発送電分離」について、持ち株会社傘下に送配電会社を設立する

「法的分離」案を支持する意見でおおむね一致した。


2月にも開く次回会合で、法的分離の時期などを記した「工程表」を

盛り込んだ改革案をまとめる。


 同委員会は民主党政権下の昨年2月に始まり、これまでに、家庭向

けの電力小売りを段階的に行う自由化案を大筋了承。


発送電分離の方法に関し、法的分離と、地域ごとの送電網の運用を

中立機関に任せる「機能分離」の2案に絞り、議論を進めていた。


 21日の会合では電力会社側が、「法的分離にはITシステムの

整備などで電力9社で約4100億円の負担が必要」との試算を

公表し、発送電分離が「さらなるコスト増の要因になる」と慎重な

議論を求めた。

 

これに対し、委員からは「市場に競争を起こすのが目的で、コストは

発送電分離を実行しない理由にはならない」と消極的な姿勢を疑問視

する意見が相次ぎ、法的分離が「制度として、機能分離よりも分かり

やすい」との意見で一致した。

(後略)

(引用ここまで)


(・д・;) えー、民主党政権時代に設置した委員会なのですから

政権交代と共に廃止してしまえばいいと思うのですけどね。

同会議は現場のことを理解してるとは思えない発言をしてたりします。



総合資源エネルギー調査会総合部会 電力システム改革専門委員会

(第9回)‐議事要旨 平成24年11月7日

http://www.meti.go.jp/committee/sougouenergy/sougou/denryoku_system_kaikaku/009_giji.html

(以下抜粋)

機能分離の課題として、送配電設備の運用と保守の分離について

保安上の不安が残るとされているが、発電では中央給電指令所が

行う運用と、発電機の保守が分かれている。


仮に送電で不安が残るということなら、発電でも不安が残るという

ことになるが、どちらのパターンでも保安上の不安は無いと思う。

(抜粋ここまで)


(・w・) 保守の不安はないと思う・・・。実例を上げましょう。


停電の恐怖に怯えるドイツは日本の将来像か発送電分離で脱原発は可能?

 WEDGE Infinity(ウェッジ)

http://bit.ly/TWaLjk

(以下引用)

ニュージーランドでは発送電分離後、コスト削減のために保守費用を

削ったところ最大都市オークランドへの4本の送電線が全て切断する

という事故が発生した。

(引用ここまで)


(・w・;) 基本的に送電部門は保守や減価償却で赤字部門です。

この赤字を発電部門の黒字で埋め合わせているのが現在の状態。

で、送電部門を分離して、コストが安くなると発送分離論者は言いますが・・・。


(・w・) ニュージーランドの事例でもアメリカの事例でも、安くする

分、メンテナンス費用をケチってる訳です。


(・д・) で、メンテナンス費用をケチるってことは、設備の老朽化も

さることながら、一番の問題は修理を行う人員が削減されていってしまう

って話になりますね。そうすると、何かあった際には迅速に復旧できなく

なってしまいます。


ハリケーン・サンディによる米国東部大規模停電が問いかけたもの

停電と電力システム論に関する日米比較 電力改革研究会

http://www.gepr.org/ja/contents/20130107-01/


(・w・) この話でもありますが、東日本大震災の際に首都圏の停電が

復旧したのはだいたい1週間後の話。


アメリカのサンディによる停電が復旧したのは2週間~1ヶ月後・・・。

しかも、全米から修理部門をかき集めて復旧に当たったにも関わらず。

発送分離した方が不便になってるじゃないですか。


(=д=;) しかも、日本の方が大雪や台風など停電になる災害は多い

訳で、有識者会議の人々は発送電分離すれば全てが良くなるとでも、

それ自体が目的化してしまっています。


(・w・) そもそも、この発送電分離の有識者会議自体が民主政権時に

立ち上がったもので、その継承など政権が変わったのですからする

必要性はない訳です。


(=д=;) 事業仕分けと同じように廃止してしまえばいいのですよ。

ともあれ、電力の供給体制を不安定化するリスクを軽視しまくってる

訳ですから、このまま話が進むと次の災害時に、送電がなかなか復旧

しないことにもないかねません。


(・w・;) 国土強靭化で施設は耐震になっても、停電が直らないの

では経済的な損失は大きなものになってしまうでしょうに。

そう考えた場合、少なくても早急な結論を出すべき事項ではないのです。


(=д=) では、個々で何が出来るか?こうしたおかしな流れに生活が

脅かされないためには・・・。


地元の政治家を利用しましょう。手紙で訴えるのが効果的です。

災害が多い日本で発送電分離を行うのは、いざという時の修理の手を

少なくしてしまい、以前の東日本大震災のような災害が起きた時にも

送電がすぐに復旧しないかもしれず不安ですと。


(=w=) メールですと、なかなか読んで貰えないことも多いですが

手紙の場合は目に触れる機会も多いです。


(・д・)ノ 民主党政権の残した毒まんじゅうみたいなものです。

電力供給の不安定化は、経済成長の足枷にもなり得ます。

こうした流れは事前に喰い止めるように努力した方が、最終的には

自分自身に被害が及ぶのを食い止めることになります。

  


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リスクを無視して分離すること、そのものが目的になってしまって

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