欧州債務危機 繰り返される掌返しと救済資金の膨大さ。 | moltoke_Rumia1pのブログ

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ツイッタ―の経済クラスタの記録。
140字で入りきらない分の考察やら感想、予測などの置場。
それでも今日、リンゴの苗を植えていこうの精神で色々と書いていきます。

ユーロ救済のための『公的資金直接投入必要額私的試算』と

晩夏の経済怪談について。 http://togetter.com/li/180410


(・д・;) それはツイッタ―でのことです。青木文鷹氏がユーロ圏の

金融システムを守るためにはどの程度の資金が必要かの、試算を

してくれました。


それは通常で8000億ドル~2兆ドル。隠れ債務があった場合は

倍増して、1兆6000億ドル~4兆ドルと言った話でした。

最近、同様の話がニュースに出るようになりました。



最大3兆ユーロ規模に拡大検討 欧州金融安定化基金

- MSN産経ニュース

http://sankei.jp.msn.com/world/news/110926/erp11092621280007-n1.htm

(以下引用)

ロンドン=木村正人】欧州連合(EU)の欧州単一通貨ユーロ圏(17カ国)が

金融危機再発を回避するため、欧州金融安定化基金の融資枠を現行の

4400億ユーロから1兆~3兆ユーロ(約100兆~300兆円)に拡大する

方向で検討を始めた。

(引用ここまで)


こちらの場合は、国債等に回る資金で、銀行への公的資金投入も検討が

されてます。それはこちら。



ユーロ圏銀行、15.5兆円のTARP型資本注入必要にも

-JPモルガン - Bloomberg.co.jp

http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920013&sid=a.vgRQbvJhsk


高債務国の債務不履行で出る損失、信用不安で資金調達に喘いでる

フランスやドイツの銀行を救うにはその程度は必要なわけですが。

(・д・;)。〇(フランスの銀行の債務は同国の対GDP比で250%もあるし。


ここでポイントになるのはEUとしての救済がまとまる前に各国が独自で

自国の金融システム保護のために動き出しかねないことです。

特に、国債を安い金利で調達できるドイツ辺りが。



ECB総裁:ギリシャに関するドイツの「プランB」の情報なし

- Bloomberg.co.jp

http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920012&sid=aIBkqbv2Vn68


9月9日時点では、ドイツの独自銀行救済策の情報はないとされてました。

しかし・・・・。



独財務相:ユーロ圏各国で自国銀行守る準備を-プランBの存在認める

- Bloomberg.co.jp

http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920012&sid=ayxcmHjNv2kU


Σ(・д・) やっぱりあった。

(以下引用)

ショイブレ財務相の発言は、ギリシャが救済パッケージで定められた条件を

満たせずデフォルト(債務不履行)した場合に備え、銀行を支える「プランB

(第2案)」の存在を初めて公に認めたものになる。

(引用ここまで)


しかし、問題もあります。資金の充分なドイツなら自国の金融機関保護は

出来る可能性はあるでしょう。しかし、そのための対策に力が分散されEU

としての協調行動が出来なければ、域内の金融立国は救われません。


結果、最大の輸出先であるフランスにも影響が及ぶでしょう。

ドイツの自国優先の結果、EUの枠組みやドイツの域内貿易によって稼ぐ

現在の仕組みそのものが危機に晒される可能性があるということです。


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危機に晒されると、視野狭窄を起こすのは人でも国でも変わらないものだと

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