古楽由来の様式を取り入れると、楽譜に書かれた音符たちは途端に生命を得たように語り出します。意味が宿り、言葉のニュアンスのように美しい響きを纏うからです。楽譜とはその「音霊」発令が明確に記述されたものだと私は思っています。ただの1音も羅列として並ぶことがないのです。
しかもこれはバッハ以前の作曲家から、ロマンは後期までは普遍的にしっかりと続いています。
古代→ルネサンス→バロックまでは確かな道のりだったようですが、音楽語法として受け継がれ各々の作曲家の独自語法となりつつも普遍的なものが脈々と続いています。
無という静寂から有機的なものへ変化する時、その間で結ぶものは音(ことば)ありき。ではないか?
そんな面白い事を言った理学療法士の方と出会いがありました
音を発する前の無音の静寂を意識して最初の1音を奏でてみてください。
今日のレッスンでは愛の夢第3番の冒頭アウフタクトの♭E音。無から有へ。素晴らしい循環が生まれました。高校生男子の奏でる愛の夢は、まさに「高次で雄大さ」を感じる音楽になりました。
あえて無を意識することで、「音が生まれる」感覚を掴めます。有へと変わると拍やリズムが循環し出します。