「棒人間」――人間開花―― | ユークリッド空間の音

「棒人間」――人間開花――

「ねぇ

 僕は人間じゃないんです ほんとにごめんなさい

 そっくりにできてるもんで よく間違われるのです

 

 僕は人間じゃないんです じゃあ何かと聞かれましても

 それはそれで皆目 見当もつかないのです」

 

 棒人間(RADWIMPS)

 

2度くらいこのブログで取り上げた曲です。

私的な感想では

間違いなく今までのRADWIMPSの曲の中での最高傑作です。

全歌詞をぜひ見て頂きたい曲です。

 

 

 

これも私的な意見で恐縮ですが

MBTI診断でINFPの人は

恐らくこの曲の歌詞に没入できるんじゃあないだろうか。

 

 

自分は学問の一端を教えるしごとをしておりますが

そのしごとを行う際に

本当に人間らしくそのことができているのかどうか

いつも疑問に思います。

 

説明が下手だったり

言い間違いをしたり

まだまだわからないことがあったり

本当に対価に見合うことをできているのだろうか。

 

 

人間って何なのか。

 

自分が思い浮かべるのは

スーツを着てスケジュール帳を持って

パソコンを開いてプレゼンをして

お客様をコミュニケーションを取って……、

 

あるいは

知識と技を持って

格調あるものや需要が高いものを作って

後世の育成のために指導力と鑑識眼があって……、

 

あるいは

専門的な道具や重機械を使えて

設備や道路を修繕して

みなの安全を守って……、

 

とりあえず考え得る人間像に対して

自分は何もかもが欠落しているように感じます。

 

個人のほうのしごとの派遣元さんに電話をするのにも

非常な勇気が要る。

 

普通に電話で話せる人、

普通に人と話せる人、

それを見るだけで凄いと思う。

 

自分が0から1になることを考えているあいだに

周りはもう10のことを済めている。

 

 

恐らくは今のしごとじゃあないと生きていけないけれど

それすら経験相応のことができていないのであれば

自分は人間の範疇に這入れないのではないだろうか。

 

 

人間ドキュメンタリー(?)のようなお話が好きで

テレビで「プロフェッショナル」とか

その手の番組を時々見たりしています。

 

印象に残っているのが

仕事に関して色々なメモを取って

知識を蓄積なさっている点です。

 

自分もメモは取るけれど

俳句やミステリのネタで使えそうなひらめきだったり

ふと思いついたメロディーだったり

エネルギーの使い方が変な方向に偏っています。

(あとは電話するときの原稿)

 

しごとに関しては

業務で必要な連絡事項とか

生徒さまとの世間話で把握した生徒さまの情報とか

そういうものは書いていますが

プラスアルファのことは全然できていません。

勉強についても解いたら解きっぱなしで

解けなかった問題は解説で把握しようとするけど

自然に暗唱できるほどの反復に至っているかどうかは疑わしいです。

 

 

自社製品を説明できる営業職の人は本当に凄いと思う。

 

 

 

「誰かのために生きてみたいな 生まれた意味を残してみたいな

 この期に及んでまだ人間みたいなことをぬかしているのです

 

 人間として初歩中の初歩を 何一つとしてできないままに

 よくもまぁそんな気になれたもんだ 怒るのもごもっともです」

 

 

自分が生きていくために

色々な方にお世話になっています。

それなのに自分が何もできていないことが

とても苦しくて

自分の代わりに

せめて最小限に人間らしいことができる人が生きていれば

世界はもっとよくなるんじゃあないかと思う。

 

 

このブログでは何とか日本語を書けているとは思いますが

実生活での活動性は壊滅的です。

なぜしごとを続けられているのか

不思議なくらいです。

 

 

人間って何なのか。

自分にもいつかなれるものなのだろうか。

人間のもとに生まれれば人間になれるのだろうか。

 

そんなことを考えて

寝る前に泣いたりすることも少なくないです。

 

 

INFPの長所で

「どんなときにも希望は捨てない」

というものがありますが

せめてそのことだけは自分にも当てはまって欲しい。

過去1、2度その希望を断ちそうになったけど

その1、2度限りであって欲しい。

 

役に立つかどうかわからないけど

毎日続けているスキル上げは途絶えさせず

生きることは続けていきたい。

 

 

そんなことを思ったこの頃です。

 

 

 

 

 

「僕は人間じゃないんです ほんとうにごめんなさい

 そっくりにできてるもんで バッタもんのわりにですが

 何度も諦めたつもりでも 人間でありたいのです」