「ジャングルジム」――aurora arc―― | ユークリッド空間の音

「ジャングルジム」――aurora arc――

「ここまでおいでって言ったのが 遠い昔の事みたいだ

 灯りのついた公園で ジャングルジムの中にいたよ

 

 皆の前じゃいつも通り おどけてみせた昼の後

 一人残って 掌の鉄の匂いを嗅いでいた」

 

「ジャングルジム」(BUMP OF CHICKEN)

 

 

大人の乗れない遊具は結構あるけれど

一番先に思いつくのはジャングルジムだと思う。

 

小さい時にはあの小さな空間に

大きな世界が広がっていました。

わたしは

「ここは机と椅子、ここは迷路」

みたいな想像を師ながら遊んでいました(←INFP)。

 

 

今だと

「どうやって入ればいいのだろう」

となってしまう。

 

嫌でも大きくなったことを思い知らされます。

 

そういえば母の実家の六畳間の絨毯(?)の部屋も

運動場みたいに広く感じて遊んでたっけ。

大きくなってそこが6畳間ということを知りました。

 

 

体がこんなに大きくなったのだから

心も……、と思いたいですが

わたしの場合はそういうわけにはいかない。

 

大学時代に独り暮らしをして

一旦は就職をして

離職をして今に至るわけですが、

「どうして生きてこられたんだろう」

という思いが半端なく強いです。

 

20代、30代の若い方々が

会社のプロジェクトを牽引したり

顧客に自分の会社のサービスを説明したり

大勢の人々に講演・講義をしたり

ブログで素敵なレビューをしたり

職人としての技を極めたり

そういうのを見ると

もう尊敬の念を抱かずにはいられません。

 

「どうしてそんな凄いことができるんだろう」

「どうして自分には当たり前のことができないんだろう」

そう思ってしまいます。

 

自分は迷惑をかけてばかりで

お荷物になってばかりで

何もできない。

 

何もできないのがすごくつらい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ただ生まれたからには

生き抜かなければなりません。

 

 

生きているのは奇跡。

こればかりは子供のときにはそう強くは思えなかったと思う。

 

 

昨今のご時世が始まった頃、

自分は

「年末までには死ぬかもしれない」とか

ちょっぴり覚悟を決めたふりをしていたりしました。

 

それはそれ。

 

今日眠りに付けたのなら

また目覚めを待ちます。

 

 

 

楽曲は楽器がギターのみなのかな?

静かに始まり、しかし転調のあとは

静かに盛り上がっていきます。

夕日と少年――青年の姿が見えるような感じ。

 

 

 

 

「どんな時でも笑えるし やるべき事もこなすけど

 未だに心の本当は ジャングルジムの中にいる

 

 帰ろう 帰ろう 遠くで歌っている

 

 ここから出たらいつも通り ありふれた一歩目を歩く」