たのしい算数「鶴亀算」4
前回までのお話→たのしい算数「鶴亀算」3
ツルとカメが何匹かいる。
ツルはカメより3匹多く、
足は全部で42本である。
ツルとカメの匹数を求めよ。
※ ※
待てよユウ。
おまえは図を描け図を描けってうるさいけどさ、
なんでそんなことにこだわるんだよ。
手順を追ってやったオレのやり方がいいだろう。
「算数はイメージの学問なの。
だから図や表でまとめることが必要なのよ」
イメージの学問だあ~?
「そう。
それにリドルくん、
図式化することは一般化することなのよ」
型にはめる、ってことだろ。
「違うわねー。
考え方のメソッドを押さえることよ。
型にはめてばかりじゃ、応用は利かないの」
前置きはいいからさ……。
オレの図のどこがおかしいんだよ。
「手掛かりを充分にいかせてないの。
さっき、点描の部分の面積は
3×2=6
になることを言ってたけど、
それがかなりいい線いってたの。
それ以外の条件をいかす図はほかにあるのよ」
ほかの手掛かりねえ……。
「こうするんだよ」
ユウはまた不器用な手つきで壁に図を描きはじめた。
え、あれ、縦になってる。
「そう。
今回の問題のポイントは、
ツルの匹数とカメの匹数の差が3匹、ってことだよね。
だから、ツル3匹分を除くと
ツルとカメの数が同じになる。
縦にくっつけると、この条件が利用できるの」
そうか……。
図を見ると解ってきた。
斜線の部分の面積は
3×2=6
全体の面積が42だから、
斜線のかかっていない部分の面積は
42-6=36
この長方形の縦は
4+2=6
だから長方形の横は
36÷6=6
これがカメの匹数。
ツルはそれより3匹多いから
6+3=9
「長方形の組み合わせは何とおりかあるからねー。
場合によってどこにくっつけるかを
考えないといけないんだ。
大事なのは、
縦と横はめったにひっくりかえせないってこと。
単位がばらばらになっちゃうからね」
めでたくチョコを奪われたリドルは……、
黙々と壁のラクガキを消していた。

