「少女には向かない職業」
「少女には向かない職業」 (桜庭一樹氏著:創元推理文庫)
ニュースを観ていると
インターネットの裏サイトで知り合った人たちが
殺人を犯したことについて報じていた。
犯人いわく、
「また裏サイトで犯罪をする」
とのことだ。
と、引用してみたのは
「殺人者は職業でない」という
いわゆる当たり前のことを
言ってみたかったから。
当たり前って何?
これは考え中。
たぶん、答えは出ないと思う。
「少女には向かない職業」を読んだのは
「桜庭さんってどんなかただろう」と思ったのと
値段が手頃だったからという理由が大きい(おいおい)。
読書ペースのすこぶる遅いわたしは
活字本を月に2冊読めば多いほうで
ここ数ヶ月を思い返しても
・「阿部一族・舞姫」(森鴎外氏)
(他、「うたかたの記」「鶏」「かのように」「堺事件」
「余興」「じいさんばあさん」「寒山拾得」収録)
・「悪霊館の殺人」(篠田秀幸氏)
・「夢を与える」(綿矢りさ氏)
・「涼宮ハルヒの憂鬱」(谷川流氏)
くらいしかぱっと思い浮かばない。
ここで真剣に「涼宮ハルヒの憂鬱」を書いてみようと思ったが
いかんせん力がないし
まだ踊れるようになっていない(何が)。
「少女には向かない職業」では
一線を超えてしまったときの心境が
悲しいくらいに伝わってきた。
この一文を読んだだけで充分な価値があったと思った。
人が死ぬこと、
人を疑うこと、
人を裏切ること、裏切られること、
体験していなくても
(裏切りは何度となく体験しているが)
「ああ、こんな感じだ」
と、改めて思った作品だった。
読んでいて体が熱くなってくる。
勝手な意見だけど、
他人から「殺人者だ」と言われることと
自分で「殺人者だ」と思うことは
少し違うと思う。
そこがなんだかじんときた。