CH3CH2CH2CH2CH3 | ユークリッド空間の音

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S.V.Alkan(1813~1888)


アルカンはフランスの作曲家です。

主にピアノ曲を書いて作曲活動をしていました。

年代を見れば分かるのですが、

ショパンやリストと同時代に生き、彼らとも親交がありました。


アルカンの特徴を一言で表せば、「最難超絶技巧」です。

アルカンのピアノの腕前は凄まじく、

あのリストでさえその腕に畏怖したと言われてます。

実際、アルカンの曲は弾くのに困難な曲ばかり。

今までその存在が忘れられていたのは、この所為かも知れません。


このアルカンは、人生の途中から厭世家になり、

静かな所に引き篭もって作曲活動を続けることになりました。

死因については色々な説があり、

中でも「本棚の下敷きになって死んだ」という説が有名です。


有名な曲としては、

練習曲「鉄道」Op.27

・グランドソナタ「4つの時代」Op.33

長調による12の練習曲Op35

短調による12の練習曲Op.39

等が挙げられます。


特に、短音階エチュードは恐ろしく過激な曲ばかり。

世界最速と言ってもも過言ではないタランテラ・第1番「あたかも風のように」

エキゾチックな舞曲風の曲・第2番「モロッソのリズムで」

地の底から聞こえてくるような声を表現した第3番「悪魔のスケルツォ」

ピアノ一台で交響曲を表現した、第4~第7番「交響曲」

ピアノ一台でピアノ協奏曲を表現した第8~第10番「ピアノ協奏曲」

そして、超絶技巧変奏曲・第12番「イソップの饗宴」!!!

音の質・量は、他の曲集を遥かに凌駕します。


アルカンを弾くピアニストとして有名なのは、矢張りアムランでしょうか。

私は聴いたことがないのですが、

30分近くもある(!)第8番「ピアノ協奏曲第1楽章」を

退屈させることなく弾いたと聞いております。

アムランのCDは、確か「4つの時代」と「イソップの饗宴」

を収めたものが出ています。こちらから。


私もアルカンの曲は大好きで、現在の所2曲程midiで打ち込みしています。

こちらのページ で閲覧しておりますので、

もし時間がありましたら、是非聴いていって下さい。