ジッタリンジン・ワンダーフォーゲル | ユークリッド空間の音

ジッタリンジン・ワンダーフォーゲル

朝起き抜けに音楽を聴くと、

何だかいつもよりテンポが速く感じられます。

そんなことってありません?

起き抜けに音楽なんて聴くもんじゃあない?

まあ思いついた日にちょっと試してみて下さい。


調べた限りでは、時間の感じ方には心拍数が関係しているらしいです。

心拍数が速いと時間を遅く感じ、心拍数が遅いと時間を速く感じる。

心拍数の速い子供では一日があんなに長かったのに、

大人となってしまってはこんなに短く感じるんですね。

してみれば、寝起きの心拍数は遅い筈だから、

音楽のテンポも速く感じる訳か……。


「主観」が生まれた時点で、時間も相対的になってしまうんですね。


ところで、midiを打ち込んで気付いたんですが、

同じテンポでも、短い音の連打よりも長い音のロングトーンの方が、

一小節当たりのテンポが速く感じられます。

これに関してはメカニズムは解りませんが、

midiを作る際には、ロングトーンの小節ではテンポダウンの作業が要ります。

面倒で忘れたりすることもありますが(をい)。


音楽とテンポに関しては、また面白い話があります。

ナンカロウという作曲家が作った、第15番「カノンX」という曲があるんですが、

これは、一つの声部が徐々に加速していき、

他方の声部が徐々に減速していく、という形を取っています。

んな曲が弾けるんかいな。

実際、この曲は自動演奏のピアノの為に作曲したのですが、

今ではピアニストが弾いていたりするそうです。

ちょっと楽譜が見てみたい。


また話は飛んで、北極星の話。

今の北極星は、こぐま座の二等星ポラリスなんですが、

地球はジャイロ効果(回転物体に与えられた力と垂直に回転軸が移動)

により歳差運動をしているので、

コマの軸が徐々にずれていきます。

だから、いつまでもポラリスが北極星である、という訳でもないんです。

千年単位という短いスパンで数十度も軸がずれ、

ポラリス以外の星が北極星になるのだそうです。

そして、歳差運動が一周したら、またポラリスに戻ってくるそうな。


今日のまとめ:「ずれ」には夢とロマンがある(適当)。


時々エスカレーターに乗っている時、

「踏み台のスピードと手摺ベルトのスピードが違うー」

と思うことがあります。

一度実験して確かめたい。