1984年いつごろだったかなぁ
隣に住んでいたギターを弾きながらオリジナルソングをよく歌っていて隣の部屋にまで聞こえてきてそれを聴いていたわたし
とにかくその住んでいたアパートを改築することになって大家さんは私たちを追い出すことになった
30万ずつの出て行く費用を大家が払う義務があると言ってその隣の人が掛け合って出してくれることになった
彼は東大生だった
お礼は言ったけどすれ違いざま
お礼にご馳走させてくださいとなぜ言う勇気がなかったのか
彼に惹かれている自分がいたのに
ただ一言言う勇気がなくて運命は変わってすれ違って行く
その運命を掴もうともせず何か待つことだけをしていた自分の顛末が今なのか
とにかく時間は元には戻らない
せめて夢であって違う人生のひとときを楽しみたい
そうでも思わなければ眠りもできないのだ