Fool's Journey 愚者の旅  Day56 一枚引きを禁ズ | ∴MOLIVAN∵のブログ

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Success Fortune 筆頭占術士
フォーチュンアカデミー 専任講師

 もう年が明けて三週間が経つというのに、なんだろうな。何かと用事が多くなり、気が急いてならない。一つ一つは、雑作も無い物事であって取り立てての大事では無いのだが。どうにも落ち着かない。これではイカンと、暫し瞑想に拭けてみる。気は鎮まるものの用事は一つも片付いていない。時間だけが過ぎて行く。

 忙しい時や気が立っている場合には、およそ言葉使いに丁寧さを欠いてしまう。大なり小なり誰も同じだろうと自分を慰めてはみるものの、イコールコンディションなら個人の力量がものをいう。つまり、少々の事では動じないスケールの大きさと他者を常に思い遣る優しさに長けた人物であればあるほど心理的な余裕を失ったりはしない。よって、乱暴な物言いを幾許かでも正当化しようとする試みは、ものの見事に打ち砕かれる。自分の小ささを嘆きつつも何度でも立ち上がり、賢者が掲げる光を頼りに更なる高みを目指さんと心に誓う。

 タロットカードのマイナー・アルカナの一種ソードが司る処は、<矜持><ルール><正義>に加えて<コミュニケーション><伝達><判断>などがある。時々耳にする間違いに、ソードはトラブル等の凶事、傷みや苦しみを現しているというものがある。これは、同じくマイナー・アルカナのカップが無条件に幸せや喜びを現していると思い込んでしまうのと同様。つまり、法律や制度によって助けられる時もあれば、誰かに関心を持ったが為に心を痛めることもあるし真逆のケースもある。

 ソードのナイトは、<勇敢さ><大胆な行動力><素早い判断><明確な表現>といった意味を持っている。これが逆位置になると<勇み足><粗暴な行い><迂闊な決め事><乱暴な言葉遣い>となる。カード単体で見れば、正位置にはポジティブな印象の意味が並び、逆位置には思慮の浅い感情的な意味が読み取れる。だが、スプレッド全体像の中では、「災い転じて福となる」やら「瓢箪から駒」の場合もしばしば発生する。だから、1枚引き=ワンカードオラクルを生徒達には禁止するのである。それは、たった1枚で10数枚もの展開と同等の暗示が読み取れるリーディング力が身に着くまでは禁じ手。将来の楽しみに取って置けばよい。それを十分な力も無いまま安易に行い、更には誰かの耳に入る「言葉」として口から出すなら、それこそがソードのナイトの逆位置を地で行っているのだ。

 そうだ、いっその事ソードのナイトの逆位置の意味に「未熟な1枚引き」を加えても良いかも知れない。