Fool's Journey 愚者の旅  Day6 | ∴MOLIVAN∵のブログ

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Success Fortune 筆頭占術士
フォーチュンアカデミー 専任講師

 ちょっと気なるニュースを耳にした。コンビニに唐揚げ用の調理ロボットが登場するとのこと。
東京は築地生まれの江戸っ子を自認する身としては、かつて握り寿司のシャリを作る機械が紹介された折に「機械が握った寿司なんて気味が悪くて食えるか!」と吠えていたのに慣れとは恐ろしいものであり、いつの間にかほとんど気にせず回転寿司だのスーパーの売り場に並ぶ寿司を食している自分が居る。とはいえ、そこに一抹以上の心寂しさを感じて居ない訳では決してない。だが残念ながら高級店で熟練の板前が握る寿司ばかりを堪能できる身分では無い。かつての勇ましさは何処へやらである。

 さて、そんな折に「からあげロボット」である。コンビニ店のレジ横でおでんだの唐揚げだのが売られるようになったのがいつの頃からだったのか正確には記憶していないがコンビニの店員が慣れない手つきでレジカウンターの奥に設置されたフライヤーで唐揚げを作っている姿を見かけた覚えがある。流石に新人の学生バイト君ではないのだろうが調理の専門家でも無いはず。『大丈夫なんだろうか?』と思っていた。実際、不謹慎な輩が深夜のバイト時に店内のアイスクリームケースに入って写メしたり、店のバックヤードで良からぬ行いをして問題になったりしていた事もまだ記憶に新しい。

しかし、記事を読むところに依ると「からあげロボット」は機械だけに人間では難しい高温で短時間の調理が出来るらしい。衛生的で出来立てでもある。もとより、コンビニ店内でのおでんの置き方や売り方、揚げ物類が保温ケースに入るまでの取り扱い方の経緯に違和感と怪しさを感じていた僕から見れば、従順で実直決して悪戯心を起こしたりしない「からあげロボット」なる機械店員の登場は歓迎すべきことなのである。

 何かおかしいぞ。我ながら矛盾に気付く。どっちなんだ?人の手による仕事が機械化されることに嫌悪感を持っていたはずではなかったのか。

 近未来の訪れと共にロボットの神父や牧師や教会でミサを執り行うのか? ロボットが占い師として対面鑑定するのだろうか?今のところ僕には、甚だ受け入れ難い想定である。そんなコンビニエンス(=便利)は御免被る。そして、ライフワークに人生を注ぐ者の意義深い仕事と生き方に賛美を贈りたい。


<当稿は2018年に執筆された原稿を加筆掲載したものである>