花の味
なんだか春なのに「あ~あこんな人生嫌だな~」と思うときもある。
でもずっとそう思っていたらもっとつまらない人生になっちゃうから
わたくしと美を競い合えそうなお花を見て気分転換しよう(・・・・・・・)
ウチの前の空き地には何処から飛んできたのか菜の花が点々と咲いている。
しかも日当たり良いのでなにやらお育ちがよく大変大きい。
だからか、とても甘い甘い香りがする。
ああ、蜂蜜の香り(菜の花の香りの蜂蜜の香り、というところか)。
昨日の上野のお山も花三昧。
八重桜の季節だねぇ~
この樹は懐かしい思い出がいっぱい
国立博物館の敷地には
シロバナタンポポ
わたくしが子供のころはこの敷地には結構たくさん咲いていた。
小学校2年生の時、担任の先生が「白いタンポポってあるでしょうか?」と仰っり
皆は「ありませ~ん」とお返事。
わたくしだけが「あります!!!」と言ったけれど
「ぺいとんさん、白いタンポポはないんですよ~」で片付けられた。
この一件で心の中でダメ先生と勝手に烙印を押してしまった
感動するかと思いきや娘も「ただ白いだけじゃない」とツレナイ言葉。
ま、そんな感性しか持ってないのだと母は諦めた。
表慶館に八重桜がますます華やかさを添える。
この首筋、ニホンタンポポだよね~
日陰に咲く花だけどニリンソウ、かわいい。
緋毛氈ならぬ花毛氈。
桜吹雪の中のお茶会、お呼ばれしてみたいな。
花の中でのお茶会と桜吹雪の中でのお茶会とどちらがお好み?
近くに黄桜ウコンがあったらな。
前出の八重の何倍もある大きな樹。
優しい色合いの小さなぼんぼりが星空みたいに。
雀が突いて花を降らせる。
掌に落ちてくるのをそっと受け止めよう。
思わず、あ~~~~ん、パクっと一花、お口で受け止めてみた。
甘~い
桜の花ってとっても甘い
「ぎゃ~~~~!!!!お母さん、何やっているのよ~~~~!!!!!!
恥ずかしいじゃない、そんなにお腹すいてるの?????」
花鳥風月雪月花、まったく無縁の娘にはこの心が分かるまい。
春の盃には散り行く桜の花びらが
秋の盃には黄色い菊が、ってお決まりじゃない。
掌は盃よ!
国立博物館を出て上野のお山を下って行く。
シロヤマブキ。
山吹の白い版ではないけれど花も葉もなんだか似ているよね。
シャガ
漢字で《著莪》って書いたほうが良く似合うと思う。
少し暗い木陰などにこの花を見ると細かく編まれたレースのようにいつも思う。
人生に反して花の味は甘くできている
それで釣り合いが取れるようにと。
注:どの花もムシャムシャして飲み込み、食べてはおりません!