結婚してから夫が話したことです。
夫は両親から虐待されて育ちました。
まだ3歳くらいから、始まりました。
やかんで頭をかち割られて、包帯を巻いて幼稚園に行ったこと、布団でぐるぐる巻きにされて階段から落とされたこと、腕は何度も抜けたし、骨折もしたこと、包丁で刺されたこと。
私にとっては耳を疑うようなことを、夫ははっきり覚えていて、その語り口調から親を許せないという感情がうかがえます。親に言ったところで、覚えてないと一蹴されるそうです。
親御さんとは折り合いが悪いことは知っていましたが、初めて聞いた時は衝撃的でした。
七五三のお祝いの写真は、夫の両頬に赤い線がくっきり入り、誰が見ても「この写真どうしたの?」と思うほど、虐待の痕がまざまざ残っています。
「爪で引っかかれて、これはつねられた痕」と夫。その七五三の写真が1枚どころか、同じポーズで何枚もアルバムに綴じられています。
小さい頃の夫は、女の子みたいにかわいく、いつも笑顔で写っています。
夫が小学生に上がる頃、妹が産まれました。産まれたばかりの妹の写真が何枚かあり、6歳くらいの夫のアップの写真の表情がとても寂しそうな目をしてます。
何冊かあったアルバムは、空白のページをたくさん残して、そこで終わっています。