スマホのゲームというのは、スマホの出現と共に現れたわけですから、ごく最近のものです。しかし、PCのゲームは20年ぐらいの歴史があります。
ゲーム機のゲームはもっと昔からありました。ニンテンドーDSやプレイステーション、もっと前はゲームボーイ、さらに前はファミコンと呼ばれてテレビにつないでいましたね。
途中で、たまごっちなど特定のゲームだけができるゲーム機もヒットしました。

ですから、50代以上でも若い頃からやっていた人はいます。
けれど、女性ではわりと少ないかもしれません。
親しむチャンスは2度あったと思うのですが。
1回は、好奇心旺盛な若いとき。
もう1回は、自分の子供がゲームを始めたとき。

(子供のいない人でも、おいやめいがゲームを始めて、得意そうに見せてくるという時期があったかもしれません)

私が若い頃は、ゲームに熱中するのは子供かオタクのどちらかとされていました。
今、オタクは男女を問わないとされていますし、こだわりや熱中を指す表現になっています。
しかし当時のオタクは、「怪しげで孤独な趣味に熱中する、反社会的もしくは非社交的な男性」というニュアンスでした。
男のきょうだいがいて一緒にファミコンで遊んだ女の子も、大人になったらゲームから離れるのが当然という空気だったのです。

そして、自分の子供がゲームを始めたとき。
ポケモンとかたまごっちとか、たしかにすごく楽しそうでした。
でも当時は「ゲーム脳」という言葉があって、母親をピリピリさせていました。
クラスの保護者会では、各家庭が一日に何分子供にゲームを許可しているか、どうやって歯止めをかけているか、親が一人ずつ言わされたりしたのです。

子供が約束を破って長時間ゲームをしたら、ゲームを取り上げて隠すぐらいは普通でしたし、激怒した夫(子供から見て父親)がゲーム機をバキッと割って捨てたというケースさえあったほどです。
ゲーム脳なるものからわが子を守ろうとした母親が、ゲームを警戒し、悪いものと決めつけたのは無理もありません。
おかげで、2回目の親しむ機会も失われてしまったのです。

今、ゲーム脳という概念に根拠はないとされています。
新しい楽しみには、必ずその手の批判が一度は出るのです。
テレビが各家庭に普及し始めた時代は「一億総白痴化」という言葉があったそうですし。
漫画も長らく、学校からは取り締まりの対象のように扱われていました。
今は『漫画で分かる○○』という本が出版されます。難しい概念を、コマ割りの中に文字と絵で理解しやすく表現する漫画の機能は、社会に受け入れられています。

ゲームもそう悪いものではないのかもしれない。
というより、今後はむしろ社会に必要なものになるかもしれない
私がそのことに気づいたのは40代の終わりでした。

スマホでなくても、タブレットでやってもいいし、PCでやるとか、もちろんゲーム機でも。そういうゲーム。やったことありますか?

と同世代の女性に質問すると「やったことないです」と当然そうに、むしろ心外そうに答える人の多いこと
ゲームなんてやらないのが当然。とされているらしいのです。
でも、ゲームは50代以上の人にこそおすすめだと私は思います。

若いころほどの体力気力はない。

老後の備えという言葉がちらつくので、あまりお金を使いたくない。

睡眠が不安定になって、夜にふと目覚めてしまうことがある。

そろそろ体にがたが来て、月1回は病院通い。病院の待合室でぼーっとテレビをながめる。

でも考えてみてください。映画やテレビドラマって、他人の冒険をただ眺めているだけなんです。小説や漫画も同じです。小説本や漫画本はページをめくる程度。映画やテレビは本当に何もせず、ただ見ているだけです。

ゲームの中では、与えられた世界とはいいながら、自分で冒険ができます。
恋愛系ゲームなら、各シチュエーションの分岐で選択。
ロールプレイングゲームなら、モンスターに勝てるチームを自力で育成。

ささやかなことですが、自分で考え、自分で選び、自分で進んでいけるのです。

「頭を使うことが大事って意味? 数独(ナンプレ)とかをやったらいいじゃない?」

うーん、まあ、そうですね。ゲームへの熱中は、たしかに数独への熱中とよく似ています。
私の父(80代)も、ぶっ通しで数独を解いていることがあります。
やり方を教わって私もトライしてみたのですが、ダメでした。
数独で扱うのは、1から9までの数字だけ。
きれいなものやかわいいものではありません。

数独が好きな方はそのまま数独を。
(ちなみに数独もスマホアプリがありますから、電車の中などでもできます)
「他人の冒険をながめる」タイプの趣味しか持っていない人は、ちょっとゲームをやってみませんか。

きれいなものやかわいいものもありますよ。

 

若いころほど体力気力がなくてもできます。

あまりお金を使わなくてもできます。

 

夜中に目覚めてしまって、少し暇つぶしをしたいときにも役立ちます。

枕元に本を置いていても、本を読むにはスタンドをつけなければなりません。夫がまぶしくて起きてしまうかなと思うと、私はなかなかスタンドを使えません。その点、スマホは自分で光りますから、他の光源が要りません。

 

「スマホの光は目に悪いし不眠になるって話だけど?」

そうですね。ですから、明るさを調節するアプリも入れて、読めるギリギリまで明るさを落とします。

「夜中にゲームのバトルなんかしたら刺激が強くて、かえって眠れなくなるのでは?」

かもしれませんね。バトルはおすすめしません。

私が今はまっているゲームは、バトルをはさみながらストーリーを進めていくタイプですが、ストーリーだけ読むこともできるようになっています。

せつないストーリーをちょっと読んで、満足したらスマホを消して寝ます。

すっと寝付けます。

 

そんなこんなで、若い人とはまた違った意味で、ゲームは中高年の生活に役立つのです。