*鬼滅の刃、公開されているすべてのものからの

 ネタバレを含みますのでご注意下さい。

 原作者が「これはこうです」と明言しない限り

 答が出ないものを勝手に妄想しているに過ぎません。

 

 

アニメ版オリジナルの表現なのですが

登場人物が心に言葉を刻む時、その時見ているものが

本人の瞳に映るという表現を使っているようです。

向かい合って話をしている時が多いので

瞳に映るのは基本的に相手の顔です。

しかし「その時見ているもの」なので相手の顔とは限りません。

 

*「心を燃やせ」

炭治郎が心に刻んだ煉獄さんの言葉です。

 

*「信じるんだ」

クモ鬼との戦いの最中、善逸の回想の中での

桑島さんの言葉です。

この時、「諦めるな、信じるんだ」

と言っていますが、瞳に桑島さんが映ったのは

「信じるんだ」の台詞の時でした。

善逸はそれ以前も「諦めるな、信じるんだ」という言葉を

何度も聞いていたはずです。「諦めない」という言葉は

すでに心に刻んでいて、実際それができています。

クモ鬼との戦いの後、「諦めるな」と言葉に出し

毒の回りを遅らせるよう呼吸を使っています。

 

*「あとは頼みます」

煉獄さんが母親から言われた言葉です。

この時、煉獄さんは母親に抱きしめられていて

見ていたのは風鈴なので、それが瞳に映っています。

小さな子供に託すには重すぎる言葉です。

猗窩座戦の終盤、煉獄さんがこれで最後かと

思ってしまった(かもしれない)時に

風鈴の音が合図かのように母との回想が入ります。

この一連の風鈴の使われ方に感動しました。

風鈴には魔除け、結界を張ると言う意味もあるらしく

母は死して尚子供を守ってると感じられます。

ちなみに「風鈴」は原作には登場しません。

 

*「君の血鬼術は凄かった」

人だけに使う表現なのかと思っていましたが

探してみたら鬼にも使っていました。

炭治郎が首を切る祭に響凱に言った言葉です。

鬼になった後でも、先生のもとで文章を書き続けた響凱は

たった一人の誰か(=炭治郎)に認められることで

救われたのではないでしょうか。

 

*ホワホワ

伊之助の場合、被り物をしていることが多いため

今の所その表現が使われてる場面はないと思います。

体(皮膚?)で感じる力が尋常でないので

言葉を心に刻む代わりにホワホワすることなのでは?

と思っています。

認知症の爺様とすぐにキレるその孫以外に

人との関わりをほぼ持ってないであろう伊之助に必要だったのは

言葉ではなく、人の優しさや人を思いやる心を体感すること

だったのではないでしょうか。