寝られません

理由
従姉妹二人が勝手に寝てる

何と言う事でしょう

傍から見ればパラダイス!!


パラダイス??

とんでもない

イビキ

寝言

歯ぎしり

布団剥ぎ

寝返りされたら多分窒息死


な、お方が二人

片方は幼稚園

この子とは寝れます

いつも絵本を読んであげます

問題は、ボクより一つ上のこの姫君

身長ちっちゃい割に巨乳

ド級の天然

ファーストキスは彼女です

って、関係無いか

ただ、彼女を抱いて寝ると、体温が高いため、すぐ寝れる

柔らかいしね



さて、どうしましょうか



多分、あと2時間は起きてます

誰か助けて下さい
三輪車と言う歌手の水色の街と言う歌を即興で小説にしてみました

泣く歌ではないのですが、かなり胸に来ます




昭和から平成の変わり目の夏…

私は恋人兼幼なじみを失った

私は、部屋にこもるクセがつき、暗い部屋で彼女の好きな歌と写真を見る日々が続いた

そんな中、家に一人の訪問者がやって来た

「にぃちゃんだれです??」

ドアの前に居たのは、真っ白い髪の毛に、真っ白いワンピースを着た、私の腰くらいしか身長のない少女だった



「どっから来たの??」

「知らんですよ。起きたらここにいたです」

「お名前は??」

「深雪。みゆって言うですよ!!」

私は前かがみになり、彼女と目線を合わせた

「じゃあみゆちゃん、お家はどこ??」

「知らんですよ」

「まぁ良いや。とりあえず入りな」

「こんにちはです~」

私の後ろをちょこちょこ着いてくる癖

あいつとそっくりだな

「ん~、畳の匂い、久し振りなのです」

「どっから来たのか、分からない??」

「本当に知らんですよ」

「そっか…しばらくここに居たら良いよ。お家を思い出すまで」

「ありがとですよ」

台所で私が冷たい麦茶を入れていた時、深雪がカセットデッキに触れた

「どんなお歌が入ってるですか??」

「かけても良いよ」

深雪がカセットデッキの再生ボタンを押した



“水たまりの中で はしゃぎ回る君は~ 口から先に産まれたような 無邪気なおてんば娘~”


「あ、水色の街ですね」

「…」

「ど、どうしたですか!?」

頭の中で、彼女との記憶が渦巻く

何の記憶かは分からないが、無性に悲しい

勝手に涙が溢れてくる

「お腹痛いですか??“健司”」

「大丈夫だよ」

ん??

何で私の名前を知ってるんだ??

「何で名前知ってるの??」

「あぁ…いや…な、何でも無いですよ」

と、身振り手振り付きで否定する



そんな不思議な彼女と、生活が始まった

不思議と彼女と居ると、気持ちが落ち着いた

そして、二回目の台風が過ぎた頃、私は音楽も写真も見なくなっていた

「台風過ぎましたね」

「お買い物行くか」

「うん!!」

彼女の一緒に街まで出かけるため、バス停でバスを待っていた


私の手を離れ、水たまりの真ん中で水を蹴り飛ばして遊んでいた彼女

少女趣味は無いけど、これから先も、彼女の傍で居たい…

この短い期間で、そう考えていた

「そうだ、深雪」

「はい」

「これ、あげる」

私がポケットから出したのは、彼女がいつも使っていた、ピンクのリップの替えだった

「リップですか??」

「あげる」

「大事に使うですよ!!ありがとです!!」

嬉しそうにワンピースのポッケに入れ、再び水たまりで遊ぶ

「あ、バス来たですよ!!」

私達はそれに乗った

私の隣で、彼女は無邪気に外を見ていた

「ふん、ふ~んふん」

彼女が口ずさんでいるのは、あの日聴いた、水色の街だ

「深雪、着いたら喫茶店でも行こうか」

「アイスティーが良いです」

「分かった分かった」

バスを降りると、目の前の喫茶店に入った

「深雪はアイスティー」

「じゃあ、アイスティー一つとアイスコーヒー一つ。それと、アイスクリームを2つ」

「変わらないですね、注文」

「ふっ…」

彼女は、私の全ての癖を知っていた

何から何まで、全部

それはまるで、あいつの様だった



それから買い物を済まし、デパートを出ようとした時だった

「あ、雨降ってきたです」

「ほら」

「あ、ぴよちゃんの傘!!」

降ると予測して持って来て良かった

再びバスに乗って、田舎に戻った

バスを降りると、彼女が手を振った

「楽しかったです」

「また行こうな」

「…」

繋いでいた手を解き、そこに立ち止まる彼女

「どうした??」

「健司…健司に大事な事を言わんといかんですよ」


「どうした??」

「深雪は…もう死んでるんです…」

私はそんな彼女を見て、こう言った

「知ってるよ…“美冬”」

「わ、分かってたですか!?」

「とっくに」

「健司、美冬…こんな姿ですけど、健司の傍に居ても良いですか??」


「一緒に帰ろう。“僕達の家へ”」

「…うんっ!!」

走って近づく彼女を抱き締め、家へ帰る道を辿った



健司の家では、今度は明るく“水色の街”が流れていた…



見ていただいてありがとうございました

是非、感想下さい
被災された方々には、少し辛い内容ですが、新作を書きました
 
 
今回で第三回目の天国からのラヴコール
 
今回は、震災のお話です
 
賛否両論あるかと思いますが、率直な意見、宜しくお願いします
 
 
 
 
CASE:3
隼人
 
 
 
テレビを付けると、連日連夜、東日本の震災のニュースが流れている
 
この街からも、何人か救援に行ったようだ
 
逆に、この街に避難してきた人もいるようだ
 
今回ばかりは、お客様が来ない事を祈る…
 
そんな期待を裏切る様に、自動扉が開く
 
「いらっしゃいませ。今日はどういったご用件で??」
 
「震災で亡くなった、友達に逢いたい」
 
今回のお客様は、若い女性だった
 
両手には、何故かサッカーボールと手紙の束を持っていた
 
「では、こちらの書類を記入して下さい」
 
「はい」
 
彼等は注意事項に目を通さず、書類を書き進めた
 
 
「発信者は…坂本夏希、受信者は三木隼人…っと」
 
「あの…」
 
「はい??」
 
受信者リストを検索しているAHPSから手を離した時、夏希がサッカーボールを差し出した
 
「これ、向こうに送って下さい」
 
「かしこまりました。お預かり致します」
 
サッカーボールを受け取ると、AHPSの上に置いた
 
 
「では、再度忠告します。当エンジェルコールは、人生で一度しか使えません。この御方で宜しいですか??」
 
「大丈夫です」
 
「いました、該当者は一名。この方で間違いありませんか??」
 
「間違いありません」
 
「では、転送致します。中に入って、三分後に受話器をお取り下さい」
 
 
夏希が中に入った時、私はいつも通り、AHPSの転送ボタンを押そうとした
 
「…」
 
押して良いのだろうか…
 
 
これを押してしまえば、彼女の希望は無くなってしまう…
 
中々押せない…
 
心音が、身体中に響き渡る…
 
 
「…」
 
目を閉じて、ボタンを押した
 
サッカーボールが向こうに転送され“三木隼人”と言う膨大なデータと記憶がAHPSに転送されてきた
 
 
 
 
 
 
「もしもし??」
 
「お~、夏希か。どした~!?」
 
「どした~じゃないよ!!あんた死んだんだよ!?」
 
「あ~、地震の後来た津波に飲み込まれてな」
 
「…昨日、沢山の遺体が見付かったの」
 
「そうか。ガキ達は無事か??」
 
「ガキ??」
 
「一緒にサッカーしてたんだ」
 
夏希は、手にした手紙を握り締めた
 
「ぶ…無事よ…」
 
「良かった…」
 
その言葉を聞いた途端、夏希の目に涙が溢れた
 
「居なくなったの…あんただけよ??」
 
「ごめん、夏希」
 
「早く帰って来なさいよ…バカ…」
 
「すまん…」
 
「ほんっとに、バカ!!」
 
 
「すまん…」
 
隼人は“すまん”を繰り返すばかりだった
 
 
 
 
 
AHPSに転送されてきた、彼のデータ
 
「サッカーの記憶ばかり…サッカー好きなんですね」
 
そんな中、所々に“夏希”が出て来る
 
「サッカー部のマネージャー…」
 
幾つもの記憶をさかのぼると、彼等二人の記憶が出て来た
 
「小さい時から一緒に居たんですね…」
 
頬杖を付きながら、AHPSのカーソルを送る
 
夏希に怒られている記憶
 
 
初めて試合でゴールを決めた記憶
 
夏希と一緒にご飯を食べる記憶
 
マネージャーとしての夏希と一緒にトレーニングする記憶
 
夏希を泣かせた記憶
 
サッカーの大会に優勝した記憶
 
 
カーソルを送る度に、夏希とサッカーの記憶ばかり流れていく…
 
 
 
 
 
「そうだ、サッカーボール、届いた??」
 
「おぅ、こっちでサッカー出来るぜ!!ありがとな!!」
 
「それと、あんたの言ってる“ガキ達”から手紙が届いたよ」
 
「読んでくれ」
 
「言われなくても読むわよ!!」
 
手紙を束ねているゴムを取り、三枚の手紙の封を開けた
 
「隼人さんへ…いつもサッカー教えてくれてありがとう。震災が落ち着いたら、またサッカー教えて下さい」
 
「うん」
 
「隼人さんへ…隼人さんのお陰で、初めての試合でゴールを決められました。震災が落ち着いたら、また練習見てください」
 
「うん」
 
「隼人さんへ…あの時、僕達を高台へ連れていってくれてありがとう…また…サッカー教えて…下さい」
 
 
「泣くな、夏希」
 
「みんな…こんなにも、あんたの事心配してんのよ!?」
 
「俺は…夏希が無事ならそれでいい」
 
「バカ!!」
 
「!!」
 
「あたしはね…あんたが居ないと、何にも出来ないの!!」
 
「ばぁ~か。おまえはきー強いから、何処でもやってけるさ」
 
「強気なの、あんたの前だけなの、気が付かなかった??」
 
「…」
 
「サッカー部のマネージャーになったのも、あんたの事見てたいからだったのよ??」
 
「ありがとう、夏希」
 
 
 
 
 
隼人の最終データが転送されてきた
 
死因は、溺死
 
死亡した当時の年齢は、18歳
 
死ぬには若過ぎる年齢だ
 
ボランティアで孤児にサッカーを教えたりする、心優しい少年だった様だ
 
人は言う
 
優しい人程、早く迎えが来る…と
 
 
 
 
 
「あたし、サッカー嫌い」
 
「おいおい、止めてくれよ。ガキ達にサッカー教えてやってくれ」
 
「サッカーなんてだいっ嫌い!!」
 
「夏希っ!!」
 
「だって…あんたサッカーしかしなかった…あたしの事、ちっとも見てくれなかった!!」
 
 
「そう思うなら、お前の着てるジャケットの内ポケット、見てみろ」
 
「何で着てるって分かるのよ」
 
「いつもの事だ。どうせ人のジャケット着て、返さんのだろ??」
 
「う、うるさいわね…」
 
そう言いつつも、内ポケットを探る
 
「あ、何かあった」
 
「…」
 
「これっ…」
 
内ポケットから出て来たのは、ボロボロになった、夏希の写真だった
 
「俺も、いつもお前を思ってた。試合行く時、家で一人で居る時、最後に見たのは、津波に飲み込まれる直後だ」
 
「…」
 
「だから夏希、もう泣くな」
 
「このっ、ボンクラっ!!」
 
「!!」
 
「何で早く言わないの!!」
 
 
「すまん…」
 
「もおっ…昔っから弱気何だから…」
 
「すまん…」
 
「ふふっ…あんたと話してる時が、一番楽しい」
 
「俺もだ」
 
「好きよ…隼人の事…」
 
 
「分かってるよ…」
 
「今度逢った時、そんなフヌケだったら、承知しないからね!!」
 
「あぁ」
 
「何か言う事無いの??」
 
「好きだ、夏希」
 
「それ…聞きたかった…」
 
「マネージャーで居てくれてありがとう」
 
「感謝しなさいよね」
 
「お前にプレゼントがあるから、送っておく」
 
「…ありがとう」
 
「じゃあな」
 
「隼人」
 
「どした??」
 
「あ…愛してる…」
 
「ありがとう…夏希」
 
「隼人!?隼人!!」
 
二人の会話が終わった
 
それと同時に、隼人から何か送られてきた
 
「ん!?」
 
いきなり電源が落ち、AHPSが動かない
 
「何が起こった!!」
 
キーボードやカーソルを動かすが、何の反応も無い中、ロケットペンダントとぬいぐるみとフロッピーディスクが勝手に出て来た
 
「な…何が起こってるんだ!!」
 
そんな中、暗い画面に文字が打ち出された
 
 
 
 
 
 
LOVE_NATUKI_
 
 
「有り得ない…こんな事…」
 
「ありがとうございました」
 
部屋から出て来た夏希は、何食わぬ顔で出て来た
 
「夏希さん、これ」
 
「何ですか??」
 
夏希に画面を見せる
 
「あ…」
 
夏希の目から、大粒の涙がこぼれた
 
「あ!!続きが!!」
 
再び画面に文字が打ち出された
 
 
 
 
 
 
 
 
GOODBAY_NATUKI_
 
 
 
 
 
 
「行かないで!!隼人っ!!」
 
 
夏希そう言った後、AHPSの電源が回復した
 
「うわぁぁぁぁぁ!!隼人~~~!!」
 
「…」
 
しばらく夏希が泣いた後、私は彼女にロケットペンダントを付けた
 
「これ…」
 
「隼人さんの写真です。大事にして下さい」
 
「隼人…」
 
「次は、これ。お休みの時に、枕の下に入れて下さい。良い夢が見られますよ」
 
「隼人の匂いがする…」
 
胸いっぱいに、ぬいぐるみの匂いを吸い込む
 
「次は、これ。中身は内緒です」
 
「いっぱいくれますね」
 
一呼吸置いて、少し微笑むと、私は最後のプレゼントを手に取った
 
「これ、隼人さんから送られてきた物です」
 
隼人から送られてきたのは、小さな箱だった
 
「開けてみて下さい」
 
夏希は箱を開けた
 
「綺麗…」
 
箱の中には、銀の指輪とメッセージが入っていた
 
「何、これ」
 
メッセージにはこう書かれていた
 
 
お誕生日おめでとう
 
好きだ
 
 
 
「そっか、あの日、あたし誕生日だったんだ」
 
「優しいお方ですね、隼人さん」
 
「大好きでした…優しい隼人の事…」
 
写真と手紙と指輪を抱き締め、彼との思い出を振り返る…
 
「あ、そうだ。料金は…」
 
「今回はAHPSの不具合もありましたので、結構です」
 
「でも…」
 
「隼人さんとの思い出を見させて頂いた…これを料金に致しましょう」
 
彼女のポケットに、お金が無い事位、私には分かる
 
私は、下手な言い掛かりを付けた
 
「ありがとうございました」
 
「こちらこそ。でわ、夏希さん、良い旅を」
 
 
 
 
 
夏希は、思い出を抱き締め、街の中に消えて行った
 
 
 
 
数ヶ月後…
 
彼女のマネージャーだった高校が、全国優勝したニュースをニュースで見た