フロンティア軌道論とは、
分子軌道のHOMO(電子が詰まってる軌道の中で最もエネルギーの高い軌道)と
LUMO(電子が詰まっていな軌道の中で最もエネルギーの低い軌道)
この二つの軌道のみを考える
という理論です。
そして、今、
AとBという二つの分子の相互作用(化学反応)を考える時に
フロンティア軌道論を採用して、その反応のしやすさを数式で表すと
こうなります。
λ(ラムダ)の値が大きいと反応しやすい、小さいと反応しにくい(しない)
ということです。
λは、分子の値が大きければ大きくなりますし、分母の値が大きければ小さくなります。
まず、分子の部分から見ていきます。
これは重なり積分といって、軌道同士の重なりを表す式です。
Ψ(プサイ)は軌道を表す関数です(波動関数)
分子Aと分子B(私とあの人)の軌道の重なりが大きければ(距離が近ければ)、
この値は大きくなります。
つまり、λが大きくなるということなので、化学反応(私とあの人の人間関係)が起こります。
全てではないですが、人間関係においても、物理的距離は重要ですよね。
例えば遠距離恋愛だとかσ(^_^;)
物理的距離がすべてではない!
距離が離れていたって、心が通じ合っている人間関係だって沢山ある!
人間関係のそんな側面も、この式は上手く満たしてくれています。
分母の部分、
これは、分子AとBのそれぞれの軌道のエネルギー差を表しています。
二つのエネルギーが大きく離れていると、Δ(デルタ)Eは大きくなります。
つまり、λが小さくなるのでAとBの反応は起こりません。
この部分は、人間関係において精神的な部分を表していると思います。
それぞれがもつ波動のエネルギーが違いすぎれば、反応は起きません。
(これはまさに引き寄せの法則です)
ここでは簡単のために二体間の相互作用(二人の人間関係)を説明していますが、
このまま三体間相互作用・・・・N体間相互作用に拡張していきます。
それにともない数式もとんでもないことになっていきます。
沢山の人と人が相互作用し合って様々な人間関係が生み出されていることが
数式を見てると実感できます