3日目の午前中に彼女が病院に行き診断書を書いて貰う為、昼過ぎに待ち合わせた。今回彼が渡航している間ずっと、病欠にする為である。彼女が昼過ぎに事務所に来てから近くのレストランで食事をし、それからボーリングを楽しんでから事務所に戻り、夕方まで話をし、明日の復活祭の料理を彼女も手伝うそうでこの日は早めに彼女は帰宅した。ここまでの二人を見ていて感じは悪くない。明日はいよいよ彼女の両親と面会するのだが、今回は私としてはどちらかと言うと彼の方が断らないかと心配していたので、彼に確認をしたのだが、当初の予定通り彼女を日本に呼ぶつもりですと言って来た。なので彼女が日本に行く事に対して両親の了解を得る事が明日の第一目標となった。
そして復活祭当日。昼過ぎに彼女の実家をお邪魔すると、彼女の両親と兄夫婦が我々を手厚く出迎えてくれた。乗り切れないほどの料理が並ぶ食卓に案内され、まずは出会いと復活祭を祝して皆で乾杯をした。彼はお母さんとはSkypeで既に面識はあるもののお父さんと会うのは今回が初めてである。
私は彼女の仕事ぶりを見た上で、彼女の両親は共に医者で赤ん坊の時に手術をしたと聞いて、多分彼女はとても大事に育てられた箱入り娘だと思っていたのであるが、家族を見てそれは間違いでは無かったのが分った。仕事でも甘さが要所に見られたが、両親が彼女の我が儘を全て聞いてあげていたからであろう。この辺は結婚する上でしっかり把握しておかないと行けない部分なので彼にも話をしてあったが、彼はそれ程気にしていなく、逆にガツガツしていない分だけ良いと好意的に受け止めていた。
会食が一段落した所で彼が日本から持参して来たお土産を彼女の家族達に手渡し、お母さんとお兄さんの嫁さんに着付けを始めたのだが、二人とも喜んでいたので相当気に入ったようだ。お父さんはお父さんで甚平を着ながら、昔イスラエルの友人から柔道着のような物をプレゼントされたのを引き合いに出し、本場日本の着物を着れる日が来るとは思わなかったと感激を顕わにしている。そんなお父さんに誘われるまま私と彼は車庫に案内された。車庫の地下がワイン貯蔵庫になっており、自家製ワインを勧められたのである。普段ワインは殆ど飲まない私であるが、もちろんここで断るわけには行かず彼と一緒に2杯ずつご馳走になって貯蔵庫を後にしたのであるが、その間愚痴のように何度もここを次に来るまでに改装して置くので楽しみにしていて欲しいと繰り返していた。
多分奥さんに頭が上がらないのであろう。家内に気を使わず男同士で飲めるようにここに台所も作ると気張っていたからである。これで彼女の家庭の上下関係がはっきりしたが、彼女→母親→父親→兄と言った構図である。なので父親が彼を大歓迎していた訳である。もう一人男が加われば多少男女の勢力図に変化が起こると期待してるに違いない。そう考えた時に今回父親が反対する事はまず無いだろうと確信したのであった。
こんな感じで非常に順調な初対面だったのだが、帰る前にいよいよ彼女の日本への渡航に関して話題を振ったのである。日本に彼女が渡航する事に関しては両親ともに大賛成と言ったので、彼は次に2,3ヶ月彼女が仕事を休んで来る事は出来ないかと尋ねたのであるが、その時一瞬だけ部屋の空気が変わったのを感じたのである。そして直ぐに母親からそれは出来ないと返事が返って来たのだった。今の彼女の職場はお母さんの病院の経理部で、就職するのに母親がコネを使って無理やり入れて貰ったそうだ。従って長期休暇は取れないと言う。なので日本に渡航するとしても1ヶ月以内が限度だという。
私はそこですかさず、どちらにせよ将来結婚したら彼女は今の職場を辞めなければ行けなくなりますよ。と両親に話をしたのだが、お母さんの立場が悪くなるので最低1年間は辞められないと言う。まあ良く受け止めれば1年すれば辞められると言うふうに考えてとりあえず彼は両親の要望を飲んだ形で渡航の話に終止符を打った。
帰り際モルドバ流のお見送りで門の所で再度ワインを持て成してくれたので、私と彼はグラスを飲み干し彼女の家を後にした。彼女の家族は常時非常に好意的に迎えてくれたので彼が一安心したように、私も上手く行ったとは思ってはいるものの、最後に一瞬空気が変わった事が気に掛かって何かすぐれない気分だったのも本音ではある。ランキングにご協力下さい。一日一回下記バーナーを
双方ともワンクリックして頂ければ助かります。
ご協力お願い致します。^^
にほんブログ村










