先週はそんな訳で義理の弟カップルが毎日のようにうちの事務所を訪れていた。ある日近所のスーパーまで4人で買い物に行った際にこんな事があった。いつもならゆっくり歩いてもせいぜい5分もあれば着く距離である。所があの日は30分近く掛かってしまった。と言うのも10m位歩くと立ち止まり二人できつく抱き合いキスをしていたからである。これが延々30分近く繰り返されたのである。

 弟達がこの辺の地理に詳しければほって置くのだがそうも行かず、こちらもつられて熱々モードで道を歩いていたがさすがに10mおきに立ち止まりながらは出来なかった。と言うよりも道端で躊躇無く抱き合いキスをするという習慣がこの6年の間に身についてしまった事の方が恐ろしい。私の年で同じ事を日本ですればきっと気違いでも見るような眼差しを受けるだろう。

 そんな熱々ぶりの弟カップルを見ていて明らかに日本人カップルと違うと感じた事が他にも幾つかある。その一つは俗にに言う、レディーファーストである。

例えばドアを開ける時は男性がドアを開け女性が先に入る。

重い荷物は男性が必ず持つ。

コートを羽織る時や脱ぐ時は必ず男性が脱がしたり着せてあげる。

椅子に座る時に座席を引いてあげる。

女性の飲み物をグラスに注ぐのは男性の役目である。

ブーツを履いたり脱ぐ時も男性が手伝う。と言った具合である。

果たして日本でこうした事を実践している男性がどのくらいいるのだろうか?

殆ど皆無に等しいのではないか。もちろんこれを実践する事が必ず正しいのかどうか論議するつもりは無い。ただし私はここで生活をする以上憶えておかないと自分が恥ずかしい思いをするのである。ここの女性と付き合うのであれば多少のマナーを心得ておく必要はあると思う。

 私の弟が両手にたくさん荷物を持ちながら笑顔で彼女のブーツを脱がしている姿を見て結構カッコいいなと感じたは事実である。