こんにちはG1です。

****このブログの読み方****

このブログは基本的に新井先生の著書

「ケラチン線維の力学的性質を制御する階層構造の科学」

といういかにも難解な本をできる限り簡単にG1が解説しているつもりです。

タイトル下の赤太字が今回の一番のポイントになっています、

また青字は私の解説です、忙しい方はできればこれだけお読みください。

できる限り頑張って読んでくださいね。

*****************

 

新 新井先生の本を読む #4

第1章1−4 シスチン結合の役割

(p 6 )

 

シスチン結合の役割とは?

SS架橋を作ることで

分子の安定化をさせる

です。照れ

 

前回このような図を出しました

この図の右の部分のようにタンパク質は

新井先生は「ミミズのようにのたうちまわっている」

とおっしゃってらっしゃいます。

上の図にあるように単結合のところが回転運動を

するためなんですね。

 

しかし私たちの毛髪は基本的にうねうねと動き回ったりはしません。

(もし、してたらちょっと気持ち悪いですねえーん

 

それはなぜかというと赤字で書きましたが

システインがSS結合(*1)によって架橋し、分子同士を

動かないように止めているからなんですね。

止まっていると分子は動きませんから安定しています、

これが私地の毛髪の状態なんです。

 

ちなみにこのSS架橋の状態はシステインが酸化している

状態です、SS結合自体酸化しているんですね、

だからパーマでまず還元するわけです。

 

そしてこのSS架橋には2種類あり

ペプチドとペプチドが隣り合った状態で

SS架橋によって繋がっている状態を分子間架橋

といい、また一本のペプチド中のシステインがSS架橋している状態を

分子内架橋といいます。(下記図参照)

このことは今はあまり関係ないかもしれませんが

先に行くと出てきますので、是非覚えておいてください。

 

システインは毛髪中アミノ酸の中のに16%くらいあります、

実に6分の1がシステインなのです、その無数にあるシステインが

毛髪中に SS結合を作っているので分子が安定するわけです。

なのでSS結合は毛髪の骨格を作っているとも言えます。

 

そしてより安定化するには

「多くの分子を規則的に並べて分子間の空間を

できるだけ埋め、つまり結晶化させてやれば

結晶中の分子は安定になるはずである。」

と新井先生は本の中で述べられています。

 

ここで少し考えてください、私たちが施術するパーマやカラー、ストレート

には必ずダメージが伴います、このダメージとは実は分子間の空間を広げてゆきます

埋まっている空間を広げると結晶が崩れ、分子は安定化しなくなって行きます。

そして水分が入り込み、内容物を流出させより空間を押し広げていくという

負の連鎖になってゆくと思います。だからやはりできるだけダメージをさせない施術や

空間ができたところには何かしらで埋めてゆくことが大切になるのではないでしょうか?

 

 

今日の注釈

*1 SS結合

   別名ジスルフィド結合ともいう(ジ・スル・フイド・結合  ジとは二つ、

   スル=サルファ(硫黄=S)のこと、フィドとは固まったということ

   2つの硫黄が固まっている結合 という意味です。)

   SS結合についてはまた後のブログでたくさん出てきますので必ず覚えていてください

 

 

 

最後までお読み頂きありがとうございました

m(_ _)m

 

 

G1

 

 

 

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