mokyanです。

さあさあ、アフリカです。
流れに流れて気付けばもう爆発的にアフリカ在住です。



どうでしょう、ありえない事だらけのアフリカに少しは慣れてきた頃です。

どれだけありえないかを垣間見たい、そんなあなたへ素敵なショートストーリーを一本。





アフリカはケニアのとあるレストランで一人夕食を食べていました。

照明も暗めで落ち着いた静かなレストラン。
まぁマズくもないけど美味くもないなぁとか一人で論評しながら牛肉の煮込みを食べておりました。

料理も食べ終わり、しばらくゆっくりしてから会計しに入口近くのカウンターに行った時です。


「~ ~ ~」

と、いきなり結構怒ってる感じでレジの黒人のおばさんに何か言われ、
え??
って思い、聞き取れなかったけど値段を言われたのかなって思っていると、また同じ事を言われ、


「Why don't you give me that perfume」
(なんでおまえは香水をくれないんだ?)


と今度は聞き取れたぁ、、、って、、うん? 
このおばはん突然何の話をしてるんや?って思い、


しばらく意味を考えてるとまたまた同じ言われ、
どうやら僕のつけていた香水の事を言っていたようです。


でもどういう事だろう。どういう意味だろう。
なんで?って、、言われても、、
わたしとあなたは友達でも何でもなく生まれて初めて会ったのよ、今このカウンターで、運命的に。


「おまえの香水はいい匂いがする、どの香水だ?」

「あーこれ?あー、いやー、これは日本から持ってきたんだよ。」

「なんでくれないんだ?」

(ぁ、ぅえ??友達?友達?そうか、もしかしたら友達だったのかもしれない、このおばはんと僕は。と一瞬思う)



「あー、、どっちみち今は持ってないよ」

「なんで持ってきて私にくれないんだ?」

「んんー、、スプレー式やからねぇ、分けるのちょぉっっと、難しいかも。。」

(てかなんでずっとキレ気味なんだ!?。。)



「なんでくれないんだ?」

(よっぽど気に入ったんかな、しゃーないなぁ)



「んー、じゃあ小瓶ちょうだい。ちょっと頑張って入れてみるよ、もしいけたら明日持ってくるよ。」

「なんで小瓶なんだ?」

(え?え?どゆこと?どゆことや?)




「まるごと持ってきて全部くれ」



2秒して、「あほらし」って思ってそのままさっさと出ていきました。








ナイロビの夜は今日も眠らない


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