その後はもう結構酔いすぎてたから
ちょっと半分寝てたって感じやねんけど。。。

もうすぐ終電の時間が近づいてたんよな。
23時55分の電車に乗らないと。。。
夜遊びしすぎて朝帰り禁止になったわいの家。
帰らなくては。。。と思ったが。

隣には草がいる。

このまま離れたくない。
今日くらい、店外を求めてはいいよな。

わいは今までお利口さんだった。
というか割り切ってたから。

ホストは店の中で楽しむもの。
同伴やアフター、定休日に会ったり
プライベートに入り込むのはいけないことだと思ってた。

だから
全然求めてなかったのに。

「今日は生きちゃんと一緒にいたい」
そう言ってくれた。
やんな。
めちゃめちゃ気持ちわかる。
今日は離れたくない。

わいはおかんにLINEを送った。
「今日は朝帰りを許してください」と。
今日は特別な日やから。
まぁ許してくれるわけなくて
鬼のLINEの通知と鬼電がかかってきた。
全部フル無視。
「パパが向かいに行ってるから場所を言え」
って来たけどそれも無視。
すごいいらいらしてたけど。
それで目覚めたけど。

わいは絶対に帰らない。
もう帰らない。
決めた。

わい、もう家に帰らない。
一人で生きていく。

決めた。覚悟を。

草を支えたい。
草と一緒にいたい。
草と楽しい時間を過ごしたい。

いやだ。
わいの幸せを奪わないで。

幸せやから。
今、とても幸せやから。


終電の時間なんてとっくに過ぎていて。
初めてラスソンの時間にいて
わいは感動してしまった。

こんな感じなんや。。。。


そしてわいらは一緒に外を出た。
店の外で草と一緒にいるとか。
変な感じ。
同伴1回だけ行ったけどそれとは格が違うくて。
今日は特別な日。
初めてシャンパンを卸した。
2人にとって特別な日。
この日は忘れない、一生。

近くのカラオケに行った。
内心ホテルちゃうんかと悲しくなったけど
枕ホストじゃないと判明したのでよかったどすえ。

2人だけの空間。
一生「ありがとう」しか言うてこやん笑
かわいすぎかよ。

別に歌いたいわけじゃなくて
ずっと喋ってたな。

草は音痴やから歌わしたらあかんし笑
一生語りっちしてた。

何話してたかはほんま覚えてへんけど爆笑

ずっと手握ってくれてた。
ありがとうね。
抱きしめあったね。

この手をこの先も握っていたいよ。


途中で
『100万回のI love you』を一緒に歌ったけど
安定に草は音痴だった。

それもなんだか愛おしくて
全てが愛おしくて
この人をこの先も愛していたいなぁと思うばかり。

どんな上手い歌よりも
草の歌う下手くそな歌が好き。

愛だな



結局朝まで一緒にいた。
家に帰らんということも草に言うた。
さすがにそれは心配してたけど
わいの決めたことだから。

今帰ってしまったらこの幸せがなくなってしまう。
草と一緒におれへんくなってしまう。
それの方が嫌だった。
だからわいは家に帰らないと決めた。

草との幸せを求めてる。
1番に。

カラオケを出たあともずっと手を握ってくれた
なんだか、寂しい心細い帰り道。

離れたくない。
この手を離したくない。
めーーっちゃゆっくり歩いてたな。


この時わいの言った言葉は今でも覚えてる。


「幸せが怖い」

わいは今までこんな幸せな気持ちになったことがなかった。
人のために頑張ったこともなかった。
こんなに真摯に向き合ってくれる人もいなかった。
こんなにありがとうと言ってくれる人もいなかった。
ずっと不幸だと思ってた。
幸せになってはいけないと思っていた。

だけど。


「俺は隣にいるよ。」って。

こんなことも言われたのが初めて。
こんなわいが言われていい言葉なのかなって。
自分に自信はないけど
その言葉が嬉しすぎて
わいは生きようと思った。



バイバイする時に
草はわいのほっぺたにキスしてくれた。
口じゃないのね。
悲しくなったわ。
だけどね、いいのよ。
待つで。

いつかしてくれるまで。

いつか好きになってや。
待ってるで。
わいはあんたがいいねん。


そして、わいはネカフェに寝に行った。
不安を抱えながら。

いいねん、心は繋がってるから。
ずっと一緒におれなくても。
心は隣にあるから。

わいはとっても草が好き。
ありがとう。
好きって気持ちをもう一度教えてくれて。


これからもあなたのそばにわいはいる。



生きてるの頑張ってるホス狂ちゃん