あれは小学生だったか、中学生だったか。
自宅であった賃貸団地のベランダ、柵に寄せた足元には、赤い花のゼラニウムプランターが2~3本、横並びに並んでいた。
両親共働き。
私と弟には、たまの米炊きや、洗濯物取り込みの手伝いがあった。
その洗濯物を取り込む際に、高くて取りにくいピンチハンガーは、柵にちょっと足をかけて取るのだが、そこにゼラニウムが鎮座していたわけだ。
ああ、邪魔。
踏んだら臭いし、ホント、好きじゃないわ。
これが、私のゼラニウムへの第一印象であり、長らくあったイメージだ。
そこから30年近い年月を経て、6~7年ほど前に母からもらったのが、ゾナル系(というのだろうか?)いわゆるゼラニウムと、アイビーゼラニウムを寄せ植えたハンギングだ。
ずっと地元を離れることもなく、暮らしていたが、離婚を機に、慣れ親しんだこの団地にまた戻って数年した頃だ。
両親はもう少し前に分譲マンションに越していたが、ここはやはり私の故郷、古くても寒くても落ち着く場所である。
そこのベランダに、母手製のゼラニウムハンギングがやってきた。
邪魔で臭いし、あんまり好きな花でもないのよね、というイメージのまま、とりあえずベランダにぶら下がっていた。
もらった以上は最低限水やりはしていたけれど、正直冬場はベランダにもあまり出ず、半分忘れかけていた。
肥料も植え替えも切り戻しなんかももちろんしない。
それで数年。
それでも枯れもせず、割りといつ見ても何だかんだで花が咲いている。
洗濯物だかで引っかけて茎が折れてしまった時は、ごめんなさいね~、と言い、どうせそのうち萎れちゃうだろうけど、捨てるのも申し訳ないとそのまま土に挿した。
結果、萎れるどころか根付いていて、あれはちょっとびっくりしたのは何となく覚えている。
実は彼らは、当時ベランダの柵に寄せた足元、にいたゼラニウムの末裔である。
母が挿し木挿し芽で繋いできたもの。
アイビーゼラニウムは足元にはいなかったような気はするが、少なくとも2~30年近くは、挿し木挿し芽で母のもとにいたわけだ。
両親が引っ越したマンションベランダは西日が少し入る程度で、日照時間はあまり長くないらしい。
うちにくれたもの以外はもう枯れて、今はもう実家にはいない。
それを聞き、ど根性ゼラニウムなのね、逞しいわけだ、と何となく納得した。
自宅であった賃貸団地のベランダ、柵に寄せた足元には、赤い花のゼラニウムプランターが2~3本、横並びに並んでいた。
両親共働き。
私と弟には、たまの米炊きや、洗濯物取り込みの手伝いがあった。
その洗濯物を取り込む際に、高くて取りにくいピンチハンガーは、柵にちょっと足をかけて取るのだが、そこにゼラニウムが鎮座していたわけだ。
ああ、邪魔。
踏んだら臭いし、ホント、好きじゃないわ。
これが、私のゼラニウムへの第一印象であり、長らくあったイメージだ。
そこから30年近い年月を経て、6~7年ほど前に母からもらったのが、ゾナル系(というのだろうか?)いわゆるゼラニウムと、アイビーゼラニウムを寄せ植えたハンギングだ。
ずっと地元を離れることもなく、暮らしていたが、離婚を機に、慣れ親しんだこの団地にまた戻って数年した頃だ。
両親はもう少し前に分譲マンションに越していたが、ここはやはり私の故郷、古くても寒くても落ち着く場所である。
そこのベランダに、母手製のゼラニウムハンギングがやってきた。
邪魔で臭いし、あんまり好きな花でもないのよね、というイメージのまま、とりあえずベランダにぶら下がっていた。
もらった以上は最低限水やりはしていたけれど、正直冬場はベランダにもあまり出ず、半分忘れかけていた。
肥料も植え替えも切り戻しなんかももちろんしない。
それで数年。
それでも枯れもせず、割りといつ見ても何だかんだで花が咲いている。
洗濯物だかで引っかけて茎が折れてしまった時は、ごめんなさいね~、と言い、どうせそのうち萎れちゃうだろうけど、捨てるのも申し訳ないとそのまま土に挿した。
結果、萎れるどころか根付いていて、あれはちょっとびっくりしたのは何となく覚えている。
実は彼らは、当時ベランダの柵に寄せた足元、にいたゼラニウムの末裔である。
母が挿し木挿し芽で繋いできたもの。
アイビーゼラニウムは足元にはいなかったような気はするが、少なくとも2~30年近くは、挿し木挿し芽で母のもとにいたわけだ。
両親が引っ越したマンションベランダは西日が少し入る程度で、日照時間はあまり長くないらしい。
うちにくれたもの以外はもう枯れて、今はもう実家にはいない。
それを聞き、ど根性ゼラニウムなのね、逞しいわけだ、と何となく納得した。