大仰なタイトルですが、まじめに考えています。
『日本のものづくり』
BSでアートビート、カーデザイナーの
奥山清行さんとビートたけしさんの話に
とても共感をしました。

その番組を見ていて、思わず書きたくなったので
書いてみます。


高度成長期と共に発達してきた日本の暮らし
その時代は多くのものが必要で、そのニーズに応えるべく
多くの職人が日本にいた時代だったと思います。


実際、家具も作れば作るだけ売れた時代が
あったと静岡は産地でもあり、聞きます。


それが時代とともに、利益を追求するようになり
コストをかけないものづくりのために
モダンの名のもと、機能性ばかりの製品があふれ
安い賃金の作り手を求め途上国にどんどん職人領域が移り、
結局国内の雇用不安の要因にもなっているように思います。


もはや国内において、作れるだけでは仕事にありつけず
確かな技術をもつ人たちが、技術を継承できない
状態に追い込まれているように思います。


技術を継承するには、ものが売れつづけなければなりません。
人がどうしても欲しくなるようなものづくりが必要で
それには、技術だけではなく、デザインと質が不可欠。


所有する喜びは、人を豊かにし、人の心を満たします。
気に入った車や気に入った服など慈しんで大切に使う
ものをあなたはお持ちですか?


豊かさを得るためには、使う側も勉強し、目を肥やさなければ
なりません。
ただ高価なもやブランドではなく、いいものを見分ける目が
必要です。


その厳しい目で日本のものづくりが成長すれば
単にものがある暮らしから心豊かな暮らしへと
変わっていけるのではないでしょうか。


確かな技術にデザインが加わり、使う側の目が肥えれば
安い、高いではなく正当な価格のmade in Japanが
また新たに世界中で売れる、そんな日本になるといいなぁ。


となると、作り手は高いハードルを飛ばなければ・・・