もう6月もあと1週間を残すところとなりました。
あの火事のあった日から半年です。


今日から寝るところ、帰るところがない
あの何ともいえない喪失感とでもいうのか・・・
まったくどうしたらいいのかわからず、
ただ、生きてる感じでした。

消火の後、夕方になって寒くなってきて
『これ使って』といってコートを差し出してもらったり
『もう捨てようと思ったんだけど』といって、
私に気をつかわせないように靴をだしてくれたり・・・

寝るところも、お風呂も、ごはんも、みんな
一切合切を周りの方のお世話になりました。

『必ず再建する』とは言いつつも
あの時は、何のあても実はありませんでした。

しかし、こうしてなんとか工房と住まいを
再建できそうなところまできました。

今もまだ思うように仕事ができる状態ではありませんが、
半年でここまでこれたのは

何より、温かい気持ちを多くの方からいただき、
励まし支えていただいたお陰だと思っています。

人間、慣れると、思い上がる傾向にあるのだと思います。
してもらうことが当たり前になってしまう・・・

そんなことのないよう、あの時のことは
忘れてはならないと思っています。

普通に仕事ができることが、どんなに幸せなことか
いったい自分はどんな仕事がしたいのか
災難にあったからこそ改めて感じ、考えるチャンスを
得ました。

多く方からいただいた温かい気持ちを忘れず
仕事がちゃんとできる状態に、できれば秋、遅くとも
年末までにはフル稼働できるよう、
改めて気持ちを引き締めたいと思います。




$工房の傍らで@伊東 ~木糸土カミさん日記~  -外壁カラー
~事務所兼母屋の外壁の色を検討中~